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2022/07/26 17:30
アセットマネジメントOneが運用するバランスファンド「投資のソムリエ」は、10月12日から資産配分ルールを一部変更する。米国など各国における金融正常化の進展やロシアによるウクライナ侵攻などを受けて世界の金融市場が混乱する中、現金等を積極的に活用することでより安定した運用を目指す。 同ファンドは、国内外の株式・債券・リートの8資産に分散投資することで、基準価額の変動リスクを年率4%程度に迎えながら、安定的な収益の獲得を目指す。運用に際しては、月次の「基本配分戦略(月次戦略)」によって、各時点においてもっとも分散効果が期待できる資産配分比率及び通貨配分比率を決定するほか、市場環境に応じて安定資産、リスク性資産、現金等の比率を調整する「機動的配分戦略(日次戦略)」を用いる。安定資産は「国内債券」と「為替ヘッジ先進国債券」を、リスク性資産は「国内株式」、「先進国株式」、「新興国株式」、「新興国債券」、「国内リート」、「先進国リート」を指す。 今回の資産配分ルールの一部変更は、日次の機動的配分戦略に関するもので、リスク性資産、安定資産の下落局面において現金等を積極的に活用するというものだ。具体的には、リスク性資産の価格下落の危険性が高まった局面では、従来はリスク性資産の比率を引き下げて安定資産の比率を引き上げていたが、変更後はリスク性資産を全て売却して現金等の比率を引き上げる。安定資産の価格下落局面では、安定資産の比率を引き下げて現金等の比率を引き上げるという従来の対応から、変更後は安定資産を全て売却して現金等の比率を引き上げる。リスク性資産、安定資産の価格下落局面では、従来は現金等の比率を引き上げていたが、変更後は両資産を全て売却して現金等とする。現金等の活用を増やすことで、市場の変動性が高くなる局面においても、下落リスクを抑制した、より安定した運用が見込まれる。 同ファンドの2022年6月末時点の年初来リターンは▲10.31%とウエルスアドバイザーカテゴリー「安定成長」平均を5.77%下回り、カテゴリー内下位15%(323本中272位)となった。世界的な株価の下落と債券価格の下落が響き、日次戦略によって機動的に資産配分を変更したものの基準価額の下落を抑制できなかった。 (※図は、アセットマネジメントOneの「資産配分ルールの一部変更のお知らせ」より)
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