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2022/12/22 19:45
投資信託協会が先日公表した「投資信託の世界統計2022年第3四半期(7月〜9月)」によると、同四半期末の投資信託(株式投信、公社債投信、バランスファンド、MMFなどの合計)の純資産残高は前四半期(2022年第2四半期)末比6.1%減の56兆1870億ドルとなった。主要国の金融引き締め長期化による景気減速懸念から世界的な株安・債券安が続く中、3四半期連続の減少となった。同統計は、国際投資信託協会(IIFA)が46の国・地域から提供されたデータを集計したものである。 株式投信の純資産残高は前四半期末比7.0%減の24兆7680億ドル、公社債投信の純資産残高は同5.4%減の11兆2490億ドル、バランスファンドは同8.9%減の6兆6020億ドルとなり、いずれも3四半期連続で減少した。第3四半期末時点の投信全体の残高に占めるシェアは、株式投信44.1%、公社債投信20.0%、バランスファンド11.8%となった。 第3四半期は投資信託からの資金流出が続いた。投信全体では330億ドルの純資金流出(第2四半期は1460億ドルの純資金流出)となった。株式投信は760億ドルの純資金流出(同690億ドルの純資金流出)、バランスファンドは460億ドルの純資金流出(同510億ドルの純資金流出)となった。一方、公社債投信は410億ドルの純資金流入(同1230億ドルの純資金流出)となった。 第3四半期は、世界の株価動向を示す「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」が前四半期末比7.27%下落(第2四半期は同16.13%下落)し、米国株式市場ではNYダウが6.66%下落(同11.25%下落)した。債券も、2022年9月末の米10年債利回りが3.83%と同年6月末の3.01%から上昇(債券価格は下落)した。
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