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2023/01/25 17:54
国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF、通貨選択型除く)のうち2022年12月末時点の純資産残高が10億円以上のバランス型ファンドを対象として、2022年のトータルリターンを見たところ、「BNPパリバ・ブラジル・ファンド(バランス型)」が上半期(1−6月)に続いてトップとなった。 「BNPパリバ・ブラジル・ファンド(バランス型)」の2022年のトータルリターンは29.06%となった。同ファンドは実質的に、ブラジル企業の株式と公社債(レアル建て)に概ね均等に投資する。2022年12月末時点の組入れ比率は、株式47.8%、債券50.8%。2022年のブラジルの代表的な株価指数であるボベスパ指数は+4.69%と、世界的な株安の中にあって上昇。同国債はインフレに落ち着き見られたことから、相対的に底堅く推移した。為替相場ではレアル高・円安が進み、リターンを押し上げた。 第2位には「お金のデザイン・グローバル・リアルアセット・ファンド(世界の実物資産中心)」(資産の方舟)が入った。同ファンドは、世界のETFやREITに実質的に投資し、実物資産(貴金属、コモディティ、不動産)への投資と同様の効果を獲得することを目指す。2022年12月末時点のポートフォリオの組入比率は、貴金属50.2%(プラチナ19.3%、金18.5%、銀12.4%)、コモディティ36.6%(エネルギー16.8%、天然資源関連15.3%、農業関連4.5%)、不動産13.2%(世界インフラ5.5%、世界REIT3.9%、日本REIT3.7%)となっている。なお、同ファンドは2022年12月末基準でファンドレーティングが初めて付与され、カテゴリー内での運用効率が最も優れていることを示す5ツ星を獲得した。 第3位の「フランクリン・テンプルトン・米国連続増配株ファンド(年2回決算型)」は実質的に、連続増配(原則10年以上)している米国企業の株式及びREITの中から、「持続可能な配当利回り」、「過去の株価変動及び収益の変動性」に基づく評価などを考慮して選定した銘柄に投資する。2022年12月末時点で58銘柄を組み入れており、組入上位銘柄は、たばこ大手の『フィリップ・モリス・インターナショナル』(組入比率3.2%、予想配当利回り5.1%)、通信大手の『ベライゾン・コミュニケーションズ』(同3.1%、同6.7%)、食品・飲料世界大手の『ペプシコ』(同3.1%、同2.6%)となっている。 第4位の「アムンディ・サステナブル・インカム・ファンド」(愛称:みらい定期便)は実質的に世界の株式と国債・社債を主要投資対象とし、機動的な資産配分により、持続的なインカムと値上がり益の獲得を目指す。第5位の「三菱UFJ Jリート不動産株ファンド<Wプレミアム>(毎月決算型)」(愛称:メトロポリス)は実質的に、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の経済活性化による恩恵が見込まれる国内上場不動産企業の株式とREITに投資する。加えて、円売り・米ドル買いの為替取引のほか、円に対する米ドルのコール・オプション及び国内不動産業株価指数のコール・オプションを売却するカバード・コール戦略を行う。 なお、「フランクリン・テンプルトン・米国連続増配株ファンド」では「3カ月決算型」が14.07%となったが、リターンの高い方「年2回決算型」を対象とした。
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