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2023/05/24 16:48
2023年4月末時点でウエルスアドバイザーのファンドレーティングが付与されたアクティブファンド(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、ETF除く)は3168本あった。このうち5ツ星を獲得したファンドは291本あったが、同月末までの5年間(2018年5月〜2023年4月、60カ月)連続して5ツ星を獲得した、長期的に運用効率に優れるファンドは3本にとどまった。1年前の2022年4月末時点は10本(今回の3本含む)、半年前の2022年10月末時点は7本(同)であった。 ウエルスアドバイザーでは毎月、運用期間3年以上のファンドを対象にファンドレーティングを公表している。ファンドレーティングは、リスクを加味したリターンが、その属するカテゴリーの中でどの水準にあるのかを1ツ星〜5ツ星の5段階で示したものである。最上位の5ツ星は、相対的な運用効率に優れていることを示す。 2023年4月末時点に5年連続で5ツ星を獲得したアクティブファンドは、「One 国内株オープン」(愛称:自由演技)、「明治安田 日本債券オープン(毎月決算型)」(愛称:しあわせ宣言(毎月決算型))、「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」。「One 国内株オープン」は2014年12月から101カ月連続、「明治安田 日本債券オープン(毎月決算型)」は2015年1月から100カ月連続、「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は2017年5月から72カ月連続での5ツ星獲得となる。 「One 国内株オープン」は実質的に国内上場企業の株式に投資する。マクロの投資環境の変化に応じて投資スタイルを適宜変更し、その局面でベストと判断した投資尺度を活用して銘柄を選択する。2023年4月末時点の組入銘柄数は186。組入上位銘柄は『ソニーグループ』3.37%、『トヨタ自動車』3.04%、『三菱UFJフィナンシャル・グループ』2.50%となっている。同月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は13.56%と、カテゴリー「国内大型ブレンド」平均を6.18%上回り、カテゴリー151本中トップである。 「明治安田 日本債券オープン(毎月決算型)」は実質的に日本の公社債に投資し、ベンチマークであるNOMURA−BPI総合を上回る投資成果の獲得を目指す。原則として、A格相当以上及びそれと同等の信用度があると判断した公社債に投資する。2023年4月末時点のポートフォリオの特性値は、最終利回り1.2%(ベンチマークは0.4%)、修正デュレ―ション9.0(同9.1)となっている。平均格付けはAA−。2023年4月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は1.02%とカテゴリー「国内債券・中長期債」平均を0.60%上回り、カテゴリー内上位3%(75本中2位)となっている。 「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は実質的に日本を含む世界の半導体関連企業の株式に投資する。各国・地域のマクロ投資環境見通しを考慮しつつ、技術力、価格決定力、利益構造、財務内容などを踏まえて、組入銘柄を決定する。2023年4月末時点の組入銘柄数は23。組入上位銘柄は、米『エヌビディア』23.2%、台湾『台湾セミコンダクター』11.5%、米『ブロードコム』8.4%となっている。2023年4月末時点の過去10年間のトータルリターン(年率)は20.83%とカテゴリー「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」平均を12.03%上回り、カテゴリー91本中トップとなっている。
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