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2023/08/03 11:12
国民年金基金連合会が8月1日に発表したiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の業務状況によると6月の新規加入者数は3万7323人で加入者総数は299万3738人になった。新規加入者数は、2023年2月から5カ月連続で前年同月比割れになった。また、月間の新規加入者数はゴールデンウィーク明けの6月には大きく増大する傾向があり、前年6月は5.5万人の新規加入があった。このため、23年6月の新規加入者は前年同月比マイナス33.1%と大幅な減少になっている。なお、従業員のiDeCoに企業が上乗せ拠出をするiDeCo+(中小事業主掛金納付制度)は、実施事業所数は6316事業所、対象従業員数は4万259人と4万人の大台に達した。 6月の新規加入者の内訳は、第1号加入者は4777人(前月4194人)、第2号加入者は3万585人(前月2万7773人)、第3号加入者は1632人(前月1417人)となった。第2号加入者の中で、企業年金なしの新規加入者が1万7874人(前月1万6451人)。共済組合員(公務員)の新規加入者は5296人(前月4418人)となった。第2号加入者の中で「企業年金あり」が7415人(前月6904人)だった。 第2号の「企業年金あり」だけが、加入者属性別の新規加入者で前年同月比でプラス(8.4%)になっているが、この区分は制度改定によって加入手続きが容易になったため、2022年10月から加入者数が大幅に増大。前月でも前年月期比22.9%増と大幅な伸びを記録していた。それと比較すると、1ケタ台の伸び率は勢いがなくなったことを印象付ける。また、共済組合員(公務員)の新規加入者は、前年同月比でマイナス41.2%と大きく加入者増が鈍化している。
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