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2023/11/07 17:45
大和アセットが運用する「NASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)」が、11月2〜3日の2日間でNASDAQ100指数先物の実質的な組入比率を60%から300%へと引き上げた。 同ファンドは、原則として、米国の株価指数先物取引の組入比率が純資産総額の300%程度となるように買い建てつつ、リスク回避局面では基準価額の下落リスクを抑制するために株価指数先物取引の組入比率を調整する。 具体的には、同社が独自に開発したモデルに基づき、市場のリスク局面を「平常時」、「警戒局面」、「ハイリスク局面」など3つの局面で評価し、局面に応じて株価指数先物の組入比率(NASDAQ100指数先物への実質的な投資配分比率)の調整を行う。VIX指数や社債スプレッドなど様々なリスク指標から投資家のリスク資産に対する投資意欲度に着目する。 10月は米国株式市場が長期金利の上昇懸念から不安定な動きとなったことなどから、NASDAQ100指数先物の組入比率も月初の300%から60%の間で機動的に変更した。11月に入り投資家心理が落ち着きを取り戻したと評価し、再び基本となる300%へと引き上げた。 同ファンドは2021年3月26日の設定と比較的運用実績は短いが、9月末時点の設定来の騰落率は36.5%と参考指数である「NASDAQ100指数(税引後配当込み、米ドルベース)」の16.7%と比べ良好な実績をあげている。 レバレッジを効かせるという点ではリスクの高さには留意する必要はあるものの、投資家注目の米国NASDAQ市場へのユニークな投資手法の一つとして今後の運用成果を見守りたい。
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