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2023/11/08 17:36
米国はじめ海外金利の上昇を受け、海外債券投資への関心が高まっている。限定追加型の債券ファンドもその一つで、年初来の設定本数は、11月7日時点で27本と、2022年の年間13本、2021年の同10本から大きく伸びている。ファンドの償還期限内に満期を迎える債券に投資し、債券運用部分の利回りをある程度見通せる仕組みとなっている。為替ヘッジを行い為替変動リスクを抑えるファンドもある。 11月7日、JPモルガン・アセット・マネジメントの「JPMグローバル高利回りCBファンド(為替ヘッジなし、限定追加型)2023−11」と「為替ヘッジあり」が、それぞれ95億1919万円、43億6820億円で設定された。同ファンドの実質的な投資対象は先進国のCB(転換社債)で、信用リスクと比較して相対的に利回りが高い銘柄に投資をする。信託期間は5年(2028年11月6日まで)で購入の申込みは今月24日までである。信託報酬等は年率0.968%(税込)、信託財産留保額は0.5%となっている。 同様の戦略で9月25日に設定された東京海上アセットマネジメントの「東京海上・先進国好利回りCBファンド2023−09(為替ヘッジあり)(限定追加型)/(為替ヘッジなし)(限定追加型)」では10月20日に継続募集期間が終了し、同25日時点のポートフォリオが公開されている。保有銘柄は33、平均格付けBBB格、最終利回り8.97%、為替ヘッジコスト4.24%、平均残存年数2.57年などとなっている。信託報酬等は1.1275%程度(税込)、信託財産留保額0.5%である。 世界の社債に投資するファンドとしては、明治安田アセットマネジメントの「明治安田NB グローバル好利回り社債ファンド2023−12(限定追加型)」が12月5日までの当初申込期間に入っている。同ファンドは世界の企業が発行する利回りが魅力的な米ドル建て、ユーロ建て債を投資対象とする。信託期間終了(2028年5月31日)までに償還が見込まれる債券に投資し、為替ヘッジを行う。8月末時点のモデルポートフォリオでは、現地通貨建て債券利回り6.83%、為替ヘッジコスト控除後利回り3.71%となっている。さらに、信託報酬等0.99%程度(税込)を控除した最終利回り水準は2.72%となっている。信託財産留保額は0.5%である。
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