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2024/06/18 16:36
投資信託協会が随時発表している「NISA成長投資枠の対象商品」に6月17日、「アジア半導体関連フォーカスファンド」が登録された。SBI岡三アセットマネジメントが7月17日に新規設定するファンドで、日本を含むアジアの半導体関連株に厳選投資するファンドだ。SBI岡三アセットは、わかりやすい切り口でユニークな新ファンドを続々とNISA成長投資枠に送り込んでいる。6月12日に登録された「SBI岡三 NASDAQ AIアクティブファンド」は6月28日に新規設定を予定している。今年2月に成長投資枠に登録され、3月に新規設定した「日本好配当リバランスオープン2」は既に純資産残高が500億円を超えた。 「SBI岡三 NASDAQ AIアクティブファンド」は、AI(人工知能)を使って、米NASDAQ総合を上回るパフォーマンスを目指すファンドだ。NASDAQ市場上場銘柄を投資対象とし、その中から流動性や信用リスクを勘案のうえ選定された投資候補銘柄群にAIがリターンのランキング予測を活用して投資配分等の助言を行う。その助言を参考に、SBI岡三アセットマネジメントがクオンツ・アプローチによってリスクコントロールとポートフォリオ構築を行う。このAIを活用した投資助言を行うのがFOLIO。SBI岡三アセットマネジメントは、2023年12月にFOLIOの助言によるグローバルバランス運用を行う「ROBOPROファンド」を設定している。 「ROBOPROファンド」は、世界の市場に上場しているETF(上場投資信託)を活用し、内外の株式や債券、REIT(不動産投信)、コモディティ(商品)などに分散投資するファンドで、FOLIOのAIを使って、資産配分比率などの助言を受けている。2024年5月末現在で過去3カ月のトータルリターンは8.48%で、ウエルスアドバイザーが分類するバランス型「バランス」カテゴリーの309本の中で第10位にランクされる優秀な成績になっている。運用資産残高は100億円を超えた。 新たに成長投資枠の対象ファンドとして登録された「アジア半導体関連フォーカスファンド」は、成長の大きさで注目される半導体関連株で日本を含むアジアの企業を投資対象にしたファンドだ。SBI岡三アセットマネジメントが運用する「世界半導体関連フォーカスファンド」は世界の市場から半導体関連株に厳選投資するファンドだが、2023年9月の設定で、2024年5月末時点で6カ月のトータルリターンが30.53%とウエルスアドバイザーが分類する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」のカテゴリー385本の中で第9位という優れた成績を残している。純資産残高も1560億円を超える人気ファンドになっている。 そして、3月に設定された「日本好配当リバランスオープン2」は、日経500種平均株価採用銘柄を予想配当利回りでランキングした上位70銘柄程度に投資するというシンプルな仕組みで運用するファンドだ。2005年3月に設定された「日本好配当リバランスオープン」は、2024年5月末時点で過去10年(年率)トータルリターンが13.0%と、ウエルスアドバイザーが分類する「国内中型バリュー」のカテゴリ―20本の中で第3位の運用成績になっている。安定的に高いパフォーマンスが評価され純資産残高も1836億円になっている。 このように、SBI岡三アセットマネジメントからは、個性を明確に主張する個性的なファンドが設定されている。それぞれの運用パフォーマンスも良い実績を残しているため残高が大きくなっているのも特徴だ。今後もどのようなファンドを提供してくるのか注目していきたい。(イメージ写真提供:123RF)
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