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2025/12/24 12:01
資産運用の投資先として今注目されているゴールド。インフレや政情不安、地性学リスクといった投資家が感じているリスクに対し最も注目される資産となっている一方、ゴールドへの投資手法はまだまだ認知が進んでいないこともある。今回は個人投資家への適切な投資情報を提供しているオフィスはる代表取締役の三井智映子氏が、世界的なゴールドの国際組織であるワールド ゴールド カウンシルの森田隆大氏と、ゴールドのETF運用で、世界有数の資産規模を誇るステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのゴールド・ストラテジスト アーロン・チャン氏にその魅力と投資手法を聞いた。 今、ゴールドが注目されている理由について、森田氏は、ここ数年は地政学リスクの高まりやインフレの上昇を含め、マクロ環境の不確実性がこれまでになく蓄積されており、安全資産としての金が注目されたのが最大の要因とし、それに伴い金価格がここ数年で幾度も最高値を更新し、3年単位で見ると倍ほどの価格になっており、他の主要資産に比べてパフォーマンスが優れていることから注目されていると指摘。 アーロン氏は、戦争がまだ続いていること、インフレへの懸念等、不確実性が高まっていて、金が上昇している時に、世の中に不安が多い傾向があるため、人々は安全資産に目を向けているのではないかとし、価格の上昇が目立っており、特に円建ての金価格は2019年から6年連続で良好なパフォーマンスを出しており、21年を除いて2桁の上昇率となっているため、注目される大きな理由だとした。 現在、ゴールドの3大購入者グループは中国・インド・中央銀行。それぞれの購入目的は、中国は「貯蓄用・非常時の備え・贈答用」、インドは「婚礼用・宗教用」。中央銀行は、「外貨準備における通貨分散」と「非常時への備え」と理由が異なっており、必ずしも短期目的の収益目的で購入しているわけではない。経済指標や金融市場に大きく影響される株や債券との価格連動性が低いことから、投資において分散効果を提供できることが特徴といえる。 投資家がポートフォリオにゴールドを入れる意義の一つは分散効果。株や債券と違う動きをするためゴールドを組み入れることにより、投資効率が上昇する傾向がある。また、長期的なリターンが期待できる資産でもあり、株式市場が大きく下落したときにゴールドが買われる傾向があるため、危機時の備えという役割もある。中国やインドのようなまだ発展中の国では経済成長に伴い消費者一人ひとりが徐々に収入が増えると、ゴールドの消費量も増えていくため、長期的なリターンも考えられ、インフレヘッジの効果も期待できる。 一般的に日本で人気なのは現物や純金積立でゴールドを保有することと考えられるが、注意すべきは比較的、手数料が高くなってしまう点。また盗難リスクなどにも気を付ける必要がある。ゴールドは貴重な資産のため、盗まれるリスクや保管、場合によっては保険、保険料もかかってしまうこともある。手軽さとコスト面を考えると金融商品である投資信託やETFの方が便利だ。 ETFや投資信託はどのようなポイントで選べばよいのかというと、ほとんどの投資信託、ETFも実際のゴールドの現物の裏付けがあるため、仕組みとしては大きく変わらないが、1番の違いはコスト面だ。実際年間どれぐらいの率で管理費用がかかるのかという部分で違ってくる。 ステート・ストリート・インベストメント・マネジメントのSPDR(スパイダー)では、2本のETFがあり、両方ともゴールドの国際価格であるロンドン市場の現物価格に連動している。1本目はSPDRゴールド・シェア(ティッカー:GLD)、もう1本はSPDRゴールド・ミニ・シェアーズ・トラスト(ティッカー:GLDM)。両方とも米ドル建てのETFで、GLDは20年以上の運用実績があり、東京証券取引所にも重複上場しており日本円での取引も可能となっている(証券コード:1326)。提供:ウエルスアドバイザー社
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