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2026/04/03 09:50
大手ネット証券3社の投信積立契約件数ランキング(月次)2026年3月のトップ2は前月と同じだった。トップに「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」(愛称:オルカン)、第2位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。第3位に前月第4位だった「iFreeNEXT FANG+インデックス」が上がり、前月第3位だった「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」は第4位に後退した。また、前月第9位にランクインした「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」が第5位に上昇し、「楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド」と「iFreeNEXT インド株インデックス」がそれぞれ前月の第9位から第8位に上昇した。 ランキングは、定期的に月次の投信積立契約件数トップ10を公表しているSBI証券、楽天証券、マネックス証券の公開情報を使用。各社ランキング1位に10点、以下、順位が落ちるたびに1点を減点し、第10位を1点として、3社のランキング10位までのファンドの点数を集計した。◆主要国の株式インデックスは高値から10%超の下落 2月28日に始まった米国とイスラエルによるイラン空爆によって世界の市場は一変した。2月最終週まで史上最高値を更新する上昇相場が続いていた株式市場は頭打ちとなり、原油価格の急騰を受けて下げ足を強めた。3月の米国株は「S&P500」が5.09%安と続落し、「NASDAQ総合」は4.75%安となった。そして、英国「FTSE100」は6.73%安、ドイツ「DAX」は10.30%安と大幅に下落。国内株式は「日経平均株価」が13.23%安、「TOPIX(東証株価指数)」も11.19%安となった。国内株は2月末に史上最高値を更新したところだったため、その反動もあって大きな下げにつながったと考えられる。一方、新興国では中国の「上海総合」が6.51%安、インドの「SENSEX30」は11.49%安だった。 一般に株価が高値から10%以上下落すると「調整局面」に入ったといわれる。価格変動率が大きくなっているため、「日経平均株価」や「TOPIX」、「DAX」、「SENSEX30」などは3月の下げだけで10%超の下落率だ。「調整局面」に入ると直前の高値奪還までは数カ月の月日が必要になるという経験則がある。今回の下げの直接的な要因は「戦争」という突発的な出来事だったが、その影響は1バレルあたり60ドル台から100ドルを超えた原油価格に直結しており、今後、原油価格の動向次第では、インフレによる世界的な景気後退につながる可能性もある。株価が一段安となって下落率が20%を超えると「弱気相場」に入ったとされ、高値奪還までの期間は1年以上、数年におよぶこともある。株価の先行きは依然として不透明だ。◆下落率の大きなインデックスに人気 3月のランキングでは、「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」(基準価額の3月の下落率は12.66%)、「iFreeNEXT インド株インデックス」(同13.77%)という比較的大きく下落したファンドの人気が高まっている。積立投資は少なくとも数年間、場合によっては20年、30年という長期にわたる資産形成を目的に行われていると考えられ、数カ月間の低迷が予想される「調整局面」程度の下落は、かえって「買いのチャンス」と受け止められているのかもしれない。今後の展開次第だが、原油や液化天然ガス(LNG)の重要な流通ルートであるホルムズ海峡が事実上封鎖される状態が継続する期間、また、イランが「通行料」を課すとされることの影響によって、株価が一段と下落する見通しが強まれば、現在のような外国株式インデックスにかたよった積立投資ファンドの人気が変化していくことも考えられる。
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