主要ハイテク7社が全面安、寄り付きで計1兆ドルの時価総額失う

2024年08月06日 10:05

 5日の米国株式市場では、投資会社投資会社バークシャー・ハサウェイ<BRK.B>による大量売却が明らかになったIT大手アップル<AAPL>のほか、半導体大手エヌビディア<NVDA>も前週末比で15.46%安の90.69ドルと大幅に3営業日続落した。

 また、「フェイスブック」運営のメタ・プラットフォームズ<META>、ソフト世界最大手マイクロソフト<MSFT>、インターネット検索大手グーグル持ち株会社アルファベット<GOOGL>、オンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>、EV(電気自動車)大手テスラ<TSLA>も売られ、米株の相場上昇をけん引してきた主要ハイテク7社の「マグニフィセント・セブン」がいずれも下落した。経済専門チャンネルCNBCによると、寄り付き時点でこの7社だけで、計約1兆ドルの時価総額が失われた。

 市場では、エヌビディアの急落は米景気の先行きに対する懸念のほか、AIブームで買われ過ぎていた面もあって、この日の狼狽売りを招いたとみている。また、エヌビディアについては、25年初めに導入予定の次世代AI向け半導体「ブラックウェル B200」の量産化が約3カ月遅れる見通しも嫌気されたとみている。

提供:ウエルスアドバイザー