デルタ航空は5日ぶり反落、第4四半期の見通しが市場予想下回る

2024年10月11日 10:13

 航空大手デルタ航空<DAL>が10日、前日比3.32%安の49.29ドルと5営業日ぶりに反落した。終値は同1.35%安の50.29ドル。

 10日寄り付き前に24年12月期第3四半期(7−9月)決算を発表。総売上高は前年同期比1.2%増の156億7700万ドル、純利益は同15%増の12億7200万ドルと増収増益となったが、調整後売上高の156億7700万ドル、一時的項目を除いた調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)の1.50ドルは市場予想を下回った。

 クラウドストライク<CRWD>が7月に引き起こした大規模障害で約7000便が運航停止となった影響で、売上高の大半を占める旅客収入が前年同期比で横ばいと伸び悩んだ。貨物収入は好調だった。

 また、キャパシティー(輸送能力)を示す座席マイル(ASM)は前年同期比4%増となったが、ロードファクター(座席占有率)は1年前の88%から87%に低下。単位当たりの売上高を示すTRASM(有効座席マイル当たり売上高)も同3%減となり、収益性が悪化した。

 第4四半期(10−12月)は、売上高を調整後で前年比2−4%増、調整後EPSを1.6−1.85ドルと予想したが、いずれも市場予想を下回った。グレン・ハウエンシュタイン社長は、第4四半期もホリデーシーズンの予約は好調と明らかにしたが、11月の大統領選挙を控え、旅行需要が減少すると予想している。

 また、通期の調整後EPSは6−7ドルと、従来予想を据え置いた。

提供:ウエルスアドバイザー