医薬品大手ファイザー<PFE>のイアン・リード元CEO(最高経営責任者)とフランク・ダメリオ元CFO(最高財務責任者)は9日夕、アクティビスト(物言う株主)ファンドのスターボード・バリューによるファイザーの経営刷新案から手を引くことを明らかにした。
スターボードは6日、ファイザーの株式取得や、ファイザーの元幹部を呼び戻すことで経営再建を目指す考えを示していた。
経済専門チャンネルCNBCによると、リード氏とダメリオ氏はファイザーと長年取引関係にあるグッゲンハイム証券を通じ、共同で声明を発表。ファイザーの現CEOであるアルバート・ブーラ氏を全面的に支持するとしたうえで、「時間が経てば、彼ら(現経営陣)が株主価値をもたらしてくれると確信している」と主張した。
これを受け、翌10日のファイザーの株価は前日比3.01%安の29.28ドルと反落した。
提供:ウエルスアドバイザー