2008年のマーケット＝100年に1度の金融危機「リーマン･ショック」

2008年の主なできごと

1月22日

中国産冷凍餃子（ぎょうざ）による中毒事件が明らかになる。

3月14日

土井隆雄宇宙飛行士らが、中で人が活動できる機能を持つ日本初の「自前の施設」である実験棟「きぼう」を国際宇宙ステーションに設置することに成功

3月23日

茨城県土浦市のJR常盤線荒川沖駅の構内と大型店舗に連結する通路で、男が包丁で無差別に通行人の男女8人を切りつけ、1人が死亡、2人が重体となる

流行語大賞

「グ～！」、「アラフォー」

今年の漢字

「変」

日経平均株価

前年のサブプライム･ローン問題に続き、欧米金融機関のCDS等のリスクが顕在化。2008年9月には、いわゆる「リーマン･ショック」が起こり、100年に1度と言われた金融危機が起こる。日経平均株価は一時7,000円を割り込み、1982年以来24年ぶり安値を付けた。

ドル＝円

「リーマン･ショック」前後から、世界的な金融不安が高まり、「質への逃避」の観点から、相対的に安全資産と考えられる円が買われる動きが大きく進展。この年だけで、ドル/円は112円から90円と円高が進み、8年ぶりに円相場は1ドル100円を割る。

NYダウ

前年の「サブプライム･ローン問題」に端を発し、多くの欧米金融機関で損失拡大。2008年9月には、リーマン･ブラザーズ証券の破綻、AIGの実質国有化、米下院で金融安定化法案の否決（大多数の予想を裏切る結果）となったことで、100年に1度の金融危機「リーマン･ショック」が起こる。
12月にはアメリカが史上初めてゼロ金利政策を導入。金融危機に対処する為、FRBはFF金利を0～0.25に設定。後に量的緩和政策（QE1・QE2）へと舵を切る。