米ブラックロック、「iシェアーズ日経225」の信託報酬を0.17%に引き下げ

 米資産運用大手ブラックロックは10日、東証上場の日経平均株価連動ETF(上場投資信託)「iシェアーズ日経225」<1329.T>の信託報酬(税抜)を0.30%から0.17%に引き下げたと発表した。

 今回の引き下げにより、国内上場の日経平均連動ETFの信託報酬としては「ダイワ上場投信−日経225」<1320.OS> の0.16%に次ぐ低さとなり、「MAXIS日経225上場投信」<1346.OS> の0.17%に並んだ。

 ただ、信託報酬以外に掛かる受益者負担の上場費用や商標使用料はiシェアーズ日経225が負担無しであるのに対して、ダイワ上場投信−日経225は0.06%以内、MAXIS日経225上場投信は0.0325%以内(追加上場料は別途)となっており、信託報酬とこれらの費用を合わせた事前に把握可能なコストではiシェアーズ日経225が最も低コストになる。

 信託報酬は投資家が運用会社などに報酬として支払う手数料で、ファンドを持ち続ける限り差し引かれる。運用会社としてはETFの低コスト化を図ることが投資家へのメリット提供につながることから、米国を中心にETFの信託報酬を低くする動きが目立つ。

 日経平均は10日に前日比400円超上昇して2008年1月以来5年4カ月ぶりの1万4600円台で取引を終了している。国内株式への投資が活況となるなかで日経平均連動ETFのコスト引き下げが一段と進めば、ETFを利用した株式投資がより注目を集めそうだ。
提供:モーニングスター社
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