4月の株式投信純資産額は64兆円、5年4カ月ぶり高水準―4月の投信概況

 投資信託協会は15日、4月の投信概況を発表した。4月の単位型を含む株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は3606億円の純増となり、3カ月連続の純資金流入となった。一方、運用増減は株高・円安が続いたことで3兆6856億円の増加と8カ月連続で増加した。この結果、純資産額も8カ月連続で増加し、前月比4兆462億円増の64兆944億円と07年12月以来5年4カ月ぶりの高水準となった。

 4月は、日銀が「量的・質的金融緩和」を導入したことでドル高・円安が急ピッチで進行し、1ドル=100円の大台に肉薄した。株式市場では円安や日本のTPP(環太平洋経済連携協定)交渉参加が正式承認されたことが好感され、TOPIX(東証株価指数)は前月末比12.60%上昇。海外株式は新興国がまちまちだったが、米企業の業績回復期待などからNYダウ工業株30種平均が過去最高値を更新するなど良好だった。

 商品分類(投信協会の新分類基準)別の資産増減では、国内株式、海外株式に投資するファンドなどが純資金流入となった一方、国内REIT(不動産投資信託)、海外債券に投資するファンドなどが純資金流出となった。運用では国内株式、海外債券に投資するファンドなどがプラスとなった一方、国内REIT、国内債券などに投資するファンドがマイナスとなった。

 なお、公社債投信を含む総合計では、資金が7カ月連続の純資金流入となり、運用は8カ月連続で増加。純資産額は前月比5兆426億円増の77兆6741億円となり、同じく07年12月以来の高水準に達した。
提供:モーニングスター社
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