8月19−23日の通貨別の推計純流出入、外部環境の不透明感強まり流出超

 19−23日の通貨別の投信の純流出入額(設定額から解約額を差し引いた金額)についてモーニングスターが集計したところ、前々週の40億円の流入超から10億円の流出超に転じた。中国の一部経済指標の改善を受けて投資家のリスク許容度が拡大し、一時は円安が進んだが、中東の地政学リスクなど新興国を中心に外部環境の不透明感が強まるなか、外貨建て投信から資金が流出した。通貨別に見ると純流出額が最も大きかったのは豪ドル建てで、160億円の流出超(前々週も同額)となった。次いでブラジルレアル建てが120億円の流出超(前々週は100億円の流出超)となった。

<主要通貨別の純流出入(前週末比)/純資産額(8月23日時点)>
 ブラジルレアル建て投信=120億円の流出/5兆4820億円

 豪ドル建て投信=160億円の流出/4兆430億円

 トルコリラ建て投信=40億円の流入/7830億円

 米ドル建て投信=170億円の流入/7170億円

 メキシコペソ建て投信=70億円の流入/3120億円

 ユーロ建て投信=変わらず/1420億円

 南アフリカランド建て投信=変わらず/1190億円

 インドネシアルピア建て投信=10億円の流出/1100億円

 インドルピー建て投信=変わらず/290億円

 人民元建て投信=変わらず/210億円

 ロシアルーブル建て投信=変わらず/60億円

・推計対象ファンドは、前月末時点の追加型株式投信(ETF、限定追加型などを除く)のうち、各通貨建ての債券ファンドと通貨選択型ファンド。

・通貨選択型以外はグローバル債券ファンドや複数の新興国に投資する債券ファンドを含まない。

・過去月の償還ファンドは集計に含まれない。また、分配金支払いによる資金流出入は含んでいない。
提供:モーニングスター社
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