8月の株式投信純資産額は59兆291億円、6カ月ぶりの60兆円割れ―8月の投信概況

 投資信託協会は12日、8月の投信概況を発表した。8月の単位型を含む株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は6424億円の純増となり、7カ月連続の純資金流入となった。一方、運用増減は株安が進んだことなどで2兆1856億円減と4カ月連続で減少した。この結果、純資産額は前月比1兆5432億円減の59兆291億円と6カ月ぶりに60兆円を割り込んだ。

 8月は、TOPIX(東証株価指数)が月末に前月末比2.27%安となった。米量的金融緩和の早期縮小への懸念からアジアの新興国株式が大幅下落したことが影響したほか、米国がシリアに軍事介入するとの報道でリスク回避の動きが強まり、下落した。一方、米国株式は、7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨で年内の量的緩和縮小開始が幅広く支持されたため、早期緩和縮小への懸念が強まり、NYダウは終値ベースで1カ月半ぶりに節目の1万5000ドルを割り込んだ。外国為替市場では、13年4−6月期の米実質GDP(国内総生産)成長率(改定値)が市場予想を上回ったことなどからドル買い・円売りが優勢だった。

 商品分類(投信協会の新分類基準)別の資産増減では、国内株式、海外不動産投信、国内不動産投信に投資するファンドなどが純資金流入となった一方、海外債券などに投資するファンドなどが純資金流出となった。運用では国内債券などがプラスとなった一方、海外債券、国内株式、海外不動産投信などがマイナスとなった。

 なお、公社債投信を含む総合計では、資金増減が4412億円増と2カ月連続で純資金流入となった一方、運用増減は2兆1857億円減と4カ月連続で減少した。純資産額は1兆7446億円減の72兆9467億円と減少に転じた。
提供:モーニングスター社
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