12月の投信概況:株式投信は14カ月連続の流入超、残高は2カ月ぶりに大幅減=投信協会

 17日に発表された投資信託協会の統計によると、18年12月の株式投信(単位型含む)への資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は9064億円の流入超過と、14カ月連続の純資金流入となった。ただ、月末の純資産残高は、米中関係の悪化を懸念した世界的な株安を背景に前月比7兆319億円減の93兆5511億円と2カ月ぶりに減少した。

 株式投信のうち国内資産に投資するファンド全体では1兆1147億円の流入超過と、7カ月連続の純資金流入となった。国内資産を分類別にみると、国内株式に投資するファンドは1兆1112億円の流入超過と、7カ月連続の純資金流入となった。18年12月の国内株式市場で日経平均株価は、中国通信機器最大手の幹部が逮捕されるなど米中関係の悪化が嫌気されて大幅に反落したが、設定額の増加などにより流入超過となった。国内REIT(不動産投資信託)に投資するファンドは34億円の流出超過と2カ月連続の純資金流出となった。18年12月の国内REIT市場で東証REIT指数は、国内株式市場の大幅下落を受けて反落した。国内債券に投資するファンドは189億円の流出超過と3カ月連続の純資金流出となった。

 株式投信のうち海外資産に投資するファンド全体では1970億円の流出超過と、16カ月連続の純資金流出となった。海外資産を分類別に見ると、全分類で流出超過となった。海外株式に投資するファンドは95億円の流入超過と23カ月ぶりの純資金流出となった。海外債券に投資するファンドは1205億円の流出超過と14カ月連続の純資金流出となった。海外REITに投資するファンドも359億円の流出超過と19カ月連続の純資金流出となった。

 また、18年12月の公募投信全体(株式投信+公社債投信)への資金流出入は5778億円の流入超過と、20カ月連続の純資金流入となった。月末の純資産残高は前月比7兆3605億円減の105兆1592億円と2カ月ぶりに減少した。
提供:モーニングスター社
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