iシェアーズS&P500連動ETF“20周年”でコスト引き下げ、バンガードに並び最安
ETF(上場投資信託)最大手iシェアーズを展開するブラックロックは25日、米国上場の米国株式ETF3本について日本の信託報酬にほぼ相当するエクスペンスレシオを引き下げると発表した。3本とも設定が00年5月と長期の実績を有するETFで、今回は“20周年”のコスト引き下げとなった。
対象となるのは「iシェアーズ・コア S&P500 ETF」(ティッカー:IVV)、「iシェアーズ・コア S&P中型株ETF」(IJH)「iシェアーズ・コア S&P小型株ETF」(IJR)の3本。それぞれエクスペンスレシオを0.04%から0.03%、0.06%から0.05%、0.07%から0.06%へ1%ポイント引き下げる。いずれも日本で金融庁に届け出がされており、日本の証券会社で購入可能だ。
3本とも継続的にコストの引き下げを行っており、運用報告書に基づくエクスペンスレシオの推移を見ると、全て12年に比べて半分以下の水準まで下がってきている。
3本の純資産残高は5月末時点で計2703億ドル(約29兆円)となり、米国のiシェアーズ残高全体の約2割を占める主力商品だ。中でもS&P500への連動を目指すIVVは1905億ドルとiシェアーズ内でトップ、米国上場ETF全体の中で見ても2706億ドルの残高を有するステート・ストリートの「SPDR S&P 500 ETF」(SPY)に次いで第2位となる。
IVVは今回のコスト引き下げにより、米国上場のS&P500連動型では「バンガード・S&P 500 ETF」(VOO)と「SPDR ポートフォリオ S&P 500ETF」(SPLG)とエクスペンスレシオ0.03%で並びコスト最安となる。VOOとSPLGも日本で購入可能なETFだ。
国内投信でもVOOを組み入れる「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」と三菱UFJ国際投信が運用するS&P500連動型の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が信託報酬等(税込)で0.1%を切る超低コストで投資家の支持を集める。日米でS&P500連動型の最安をめぐる競争が今後も続きそうだ。
提供:モーニングスター社
対象となるのは「iシェアーズ・コア S&P500 ETF」(ティッカー:IVV)、「iシェアーズ・コア S&P中型株ETF」(IJH)「iシェアーズ・コア S&P小型株ETF」(IJR)の3本。それぞれエクスペンスレシオを0.04%から0.03%、0.06%から0.05%、0.07%から0.06%へ1%ポイント引き下げる。いずれも日本で金融庁に届け出がされており、日本の証券会社で購入可能だ。
3本とも継続的にコストの引き下げを行っており、運用報告書に基づくエクスペンスレシオの推移を見ると、全て12年に比べて半分以下の水準まで下がってきている。
3本の純資産残高は5月末時点で計2703億ドル(約29兆円)となり、米国のiシェアーズ残高全体の約2割を占める主力商品だ。中でもS&P500への連動を目指すIVVは1905億ドルとiシェアーズ内でトップ、米国上場ETF全体の中で見ても2706億ドルの残高を有するステート・ストリートの「SPDR S&P 500 ETF」(SPY)に次いで第2位となる。
IVVは今回のコスト引き下げにより、米国上場のS&P500連動型では「バンガード・S&P 500 ETF」(VOO)と「SPDR ポートフォリオ S&P 500ETF」(SPLG)とエクスペンスレシオ0.03%で並びコスト最安となる。VOOとSPLGも日本で購入可能なETFだ。
国内投信でもVOOを組み入れる「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」と三菱UFJ国際投信が運用するS&P500連動型の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が信託報酬等(税込)で0.1%を切る超低コストで投資家の支持を集める。日米でS&P500連動型の最安をめぐる競争が今後も続きそうだ。
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