先週の流入額上位−「グリーン・テクノロジー株式ファンド(為替ヘッジあり)」など5ファンドがランクイン

 国内公募追加型株式投信(確定拠出年金専用、ファンドラップ専用、及びETF除く)を対象として、モーニングスター推計値に基づいて前週(2021年5月31日−6月4日)の純資金流出入額を確認したところ、新規設定の「グリーン・テクノロジー株式ファンド(為替ヘッジあり)」(愛称:グリーン革命)のほか、返り咲き4ファンドの計5ファンドが新規にランクインした。

 6月1日設定の「グリーン・テクノロジー株式ファンド(為替ヘッジあり)」は60億円の純資金流入となった。同ファンドは、日本を含む世界各国のグリーン・テクノロジー関連企業の株式に投資する。具体的には、SDGs(持続可能な開発目標)における持続可能なエネルギーや気候変動に関連する目標の達成に貢献することが期待され、かつ「クリーンエネルギー生成」「効率的なエネルギー貯蔵」「持続可能なエネルギー消費」の3つのテーマに貢献する製品・サービスを提供する、または恩恵が期待される企業に投資する。実質的な運用は、ドイツのアリアンツ・グローバル・インベスターズ・ゲーエムベーハーが手掛ける。

 返り咲いた4ファンドを見ると、「netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)」が20年11月30日−12月4日以来約半年ぶり、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」と「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))が5月10−14日以来3週ぶり、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:SBI・バンガード・S&P500)が5月17−21日以来2週ぶりのランクインとなった。

 なお、SBIアセットマネジメントは、米国バンガード社のETFを組み入れた低コストインデックスファンド「SBI・V シリーズ」を立ち上げる。15日に「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の名称を「SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド」に改称するほか、29日には「SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」と「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド」の運用を開始する。

 先週の純資金流入額トップは、176億円の純資金流入となった「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」。先々週の9位から浮上して4月5−9日以来のトップとなった。ほかには、「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、「イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド」「フィデリティ・世界割安成長株投信 Bコース(為替ヘッジなし)」(愛称:テンバガー・ハンター)が先々週に続いて上位10位内となった。

 一方、先々週ランクインしていたファンドのうち、「グローバルAIファンド(予想分配金提示型)」「ブル3倍日本株ポートフォリオ6」「投資のソムリエ」「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型」「フィデリティ・世界割安成長株投信 Aコース(為替ヘッジあり)」(愛称:テンバガー・ハンター)がランク外となった。
提供:モーニングスター社
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