米著名ファンドの09年相場展望、金融セクター以外の業績悪化を警戒する声も=米モーニングスター

 08年は米国株式が歴史的な暴落に見舞われた年となったが、新たな年を迎えるに当り多くのファンドマネージャーが経済の現状や09年の相場見通しのリポートを出している。
 ターナー・インベストメンツの大型成長株ファンドの代表的な運用マネージャーのボブ・ターナー氏は、投資信託やヘッジファンドなどの清算や解約が08年の米国株式の急落を引き起こす要因になったと指摘。ただ、09年については、「投資家は米政府がこれまでに打ち出してきた大規模な金融・財政政策の効果を過小評価している」として、米国経済は遅くとも09年半ばから持ち直し、企業収益は09年を通じて回復すると予想している。
 しかし、ピムコで「ピムコ・オール・アセット(PASDX)」ファンドのプロダクト・マネージャーを務めるボブ・グリーア氏はより悲観的な見方を示している。同氏は「現在のリセッションは消費低迷によって引き起こされている」と述べている。同氏の考えでは信用収縮の最悪期と金融株の大幅な下落局面は脱したものの、金融セクター以外の企業収益の悪化はまだ完全に織り込まれていない。
 また、ピムコ創設者のビル・グロス氏は「米国および世界各国政府の政策が資産価格の上昇と金融機関の資本増強に集中して行われるのであればNYダウが5000ドルまで下落するとは思わないが、逆に1万4000ドルまで上昇するのも厳しいとみられる」と指摘している。(2008年12月31日付コラムを抄訳)




提供:モーニングスター社
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