バンガードが米上場のS&P500連動ETFを提供へ、運用コストの低さが特徴

 インデックスファンド運用最大手のバンガード・グループは14日、S&P500に連動する米国上場ETF(上場投資信託)の「バンガード・S&P500ETF(VOO)」の金融庁への届け出を13日付で完了したと発表した。VOOは近日中にSBI証券、マネックス証券、楽天証券などの国内証券で購入可能になる予定。VOOが連動対象とするS&P500は米国を代表する大企業500社で構成される。

 バンガードのETFは保有期間中に毎年支払う手数料が低い点が特徴。VOOは経費率(日本の信託報酬にほぼ相当するもの)が0.06%とS&P500に連動するETFのなかでは最も低い。

 VOOは、バンガードが提供する世界初の個人投資家向けインデックスファンド「バンガード500」と合同運用されており、これにより低い経費率を実現。バンガード500は10月末時点の時価総額が970億ドル(約8兆円)と非常に規模が大きく、同ファンドのスケールメリットを生かすことでVOOの運用コストの低下を図ることが可能となっている。

 米モーニングスターのアナリストはVOOについて、「幅広いセクターおよび銘柄への分散投資を可能にする株式ポートフォリオのコア(中心)となるETFだ」と指摘し、S&P500を投資対象とする競合のETFに比べて経費率が0.03ポイント低い点などに注目。「バンガードのインデックスファンドの運用経験やETF市場での急速な成長、低コストの運用方針を考慮すると、VOOは大きな成功を収めるだろう」との見方を示している。
提供:モーニングスター社
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