3月の純資産増加額では「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」がトップ、3月末の純資産は1兆円乗せ

 モーニングスターはこのほど、2011年3月の各ファンドの純資産増加額ランキングをまとめた。

 3月は、「短期豪ドル債オープン(毎月分配型)」<2003041801>が854億円超の純資産増で1位となり、3月末の純資産額は1兆118億円と1兆円の大台に乗せた。日本の追加型株式投信の純資産規模としては、3番目となる。2位は、「新光 US−REITオープン」<2004093002>で792億円超の増加、3位は「ハイグレード・オセアニア・ボンド(毎月分配)」<2003061301>で511億円超の増加となった。豪ドルが3月後半にかけて対主要通貨で上昇したことが影響し、豪ドル債券に投資するファンドの純資産額の上昇が目立った。日本では東日本大震災の影響から株式は下落したものの、NYダウなど海外の株価指数の中では下落後に上昇に転じたところも出たことから、比較的リスクの高い資産であるリート(不動産投資信託)やハイイールド債券などを投資対象とするファンドの純資産増加が目立った。

 一方、3月に新規設定されたファンドでは、「ニッセイ 次世代医療ファンド」<2011031802>が324億円超を集めて9位に入ったほか、17位には「野村 米国ブランド株投資(資源国)毎月」<2011032302>も入るなど、新規設定ファンドにも資金流入の動きがみられた。特に「ニッセイ 次世代医療ファンド」は当初募集期間に東日本大震災があったことから影響が懸念されたものの、結果として当初設定金額は大きなものとなるなど、ファンド全体の純資産額への影響は限定的なものとなっている。

 一方、純資産を減らしたファンドでは、「財産3分法F(不動産・債券・株式)毎月分配型」<2003080502>がトップとなり、209億円の純資産の減少となった。ただ、純資産の減少額としては過去と比較しても比較的少ないものにとどまっている。このほか、「フィデリティ・日本成長株・ファンド」<1998040101>など、日本株に投資するファンドで純資産を大きく減らすファンドが出ている。
提供:モーニングスター社
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