7月の株式投信は3カ月連続の流入超も、純資産は減少―7月の投信概況

 投資信託協会は8月11日、7月の投信概況を発表した。7月の株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は4970億円の増加となり、3カ月連続の流入超過となった。投信協会によると貯蓄から投資への流れが継続しており、月によりばらつきはあるものの、資金純流入は震災後の4月を除き基本的に堅調な推移が続いているという。

 一方、資産運用状況では、運用が3カ月連続で悪化し、純資産総額が2カ月ぶりにマイナスに転じ、前月から9272億円減少して53兆6926億円となった。投信協会では、「欧米での財政不安の高まりなどを背景に円が対ドル、対ユーロで上昇したことが、運用面での逆風になった」(投信協会・乾文男副会長)と指摘した。また、同協会では、8月に入ってからは一段と投資環境の先行き不透明感が強まったとの見方を示している。

 商品別では、REIT(不動産投資信託)を含むファンドオブファンズの設定が依然として好調で、31カ月連続の流入超過となり、株式投信全体の資金純増をけん引した。運用面ではファンドオブファンズはじめ、バランス型、国際株式型など、すべての分類でマイナスだった。

 なお、公社債投信を含む総合計では純資産総額が3カ月連続で減少となり、前月から9003億円マイナスの64兆8628億円となった。
提供:モーニングスター社
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