債券や国内株関連ファンドが上位に―9月の「カテゴリー」月間リターンランク

 モーニングスターはこのほど、モーニングスターインデックスを使用し、2011年9月末までの、カテゴリーごと過去1カ月間のトータルリターン平均をランキングした。

 当月は全72カテゴリー中、トータルリターンがプラスとなったのは8つのみと低調さが目立った。欧州財政不安が一段と強まったことや、世界景気の減速懸念などが国内外の株価の重しとなったことに加え、外国為替市場での円の高止まりも多くのファンドの収益に響いた。

 トータルリターン上位には、株式になどに比べ安定性が高い資産とされるなかでも、国内債券に投資するファンドが並んだ。主要カテゴリーでは「国内債券・中長期債」が0.27%と上位の成績だった。債券ほか株式やREIT(不動産投資信託)などに投資するバランス型ファンドも比較的底堅く、「安定」がマイナス2.32%などとなっている。

 また、海外株式相場に対し下落が小幅にとどまった国内株に投資するファンドもランキング上位に名を連ね、「国内大型バリュー」0.10%、「国内中型バリュー」マイナス0.05%、「国内小型バリュー」マイナス0.27%などと続いた。

 一方、9月に中国の上海総合指数が8.11%下落したことを受け、「国際株式・中国(為替ヘッジなし)」がマイナス12.41%となり、新興国株式に投資する「国際株式・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」もマイナス10.98%と振るわなかった。商品市況の低迷を背景に「コモディティー」がマイナス10.69%となったほか、REITに投資するファンドなども全般的に低調だった。

 また、「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジなし)」はマイナス8.12%、「国際債券・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」はマイナス4.94%だった。
提供:モーニングスター社
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