日興コーディアル証が外国籍ファンド「日興グリーン・ニューディール・ファンド」を販売

 日興コーディアル証券は、4月28日に設定・運用を開始する外国籍ファンド「日興グリーン・ニューディール・ファンド(円建ヘッジありクラス)/(円建ヘッジなしクラス)」(ケイマン籍/オープン・エンド型契約型公募外国投資信託)の販売を行っている。
 世界的な盛り上がりを見せる環境・エネルギー分野を重視する経済政策「グリーン・ニューディール」に着目、中でも「再生可能エネルギー」に特に注目するファンドだ。これまでも日興コーディアル証は「エコ」ファンドの販売に積極的にかかわってきたが、特に今回のグリーン・ニューディール政策については「(グリーン・ニューディールに関連する企業にとっては)実利を伴い、景気浮揚につながる」(アセットマネジメント・マーケティング部)と高い期待を寄せている。
 スイスを拠点にプライベート・バンキングやファンド運用を手掛けるバンク・プリヴェ・エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・ヨーロッパ(ロスチャイルド社)が組み入れ銘柄を選定するほか、投資対象の企業選定はフランスの環境コンサルティング企業ビ・シチズンが行う。当初募集期間は4月27日まで。信託期間は約10年(19年4月30日まで)。

 「政策に売りなし」とは株式市場の格言にもあるが、同ファンドは、オバマ米大統領のエネルギー政策で、(1)10年間で1500億ドルを投資し、500万人の雇用を創出する(2)10年以内に中東、ベネズエラからの石油輸入を減少する(3)2015年までにプラグイン・ハイブリッド車を100万台投入(4)米国の電力需要のうち、再生可能エネルギーの割合を2012年までに10%、2025年までに25%増加させる(5)2050年までに地球温暖化ガス排出の80%削減を目指し、経済全体のキャップ・アンド・トレード方式を実施する、という広範な目標に注目するだけではなく、「100年の経済危機を乗り切り、次の100年をつくる」(アセットマネジメント・マーケティング部)という新しい成長分野の誕生を示すものになっている。
 「雇用創出される500万人には『グリーンカラー』という呼称もできている」(同)とされ、米国でも特に環境分野で先進しているカリフォルニア州では、すでに雇用が生み出されつつあるという。

 同ファンドは、世界の環境関連企業で成長期待の高い企業の株式に投資。ポートフォリオ構築を行うロスチャイルド社は、欧州富裕層向けのプライベート・バンキング事業に実績を持ち、安定した運用とより長期の運用を意識したスタイルに特徴を持つ。一方、企業選定を担当するビ・シチズン社は、欧州でも珍しい環境戦略コンサルタントのスペシャリスト。環境関連での売上比率が高い企業を中心に選別し、「環境関連の政策投資の効果がストレートに反映される」(アセットマネジメント・マーケティング部)ことを目指す。
 想定ポートフォリオ(3月11日時点)では、太陽エネルギーが25%、風力エネルギーが17%、グリーンユーティリティー(太陽熱などの再利用可能資源から電力などを供給するもの)17%、エネルギー効率が11%。対象銘柄は50から60社程度になる予定。一方、国別で見ると、北米が32%となっており、「グリーン・ニューディール」政策の恩恵を大きく受けるとみられる北米企業が多いが、スペイン21%、ドイツ8%、その他の欧州が20%を占めるなど、環境対策で先行している欧州企業の株式の比率も高い。また、日本企業の株式は3%になっている。

 一方、同ファンドの販売にあわせて、11日、12日と日興コーディアル証券は全国各地でセミナーを実施したが、「反応は良好」(アセットマネジメント・マーケティング部)。多くのセミナー会場が予約でいっぱいになるなど、投資家の「グリーン・ニューディール」政策への期待は高いようだ。

主な購入費用など
 申込単位:10万口(円)以上1万口単位
 申込手数料(上限、税込み):3.675%
 管理報酬(年):1.675%
 「外国証券取引口座約款」に基づく取引口座の設定が必要、外国証券口座管理料がかかる
提供:モーニングスター社
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