モーニングスターがまとめた、１２月後半（１２月１５日から３０日まで）の追加型株式投信の新規設定予定本数は計３０本となる見通し（１２月１６日時点）。１２月前半の１３本から大きく増加し、前年同期間の２５本からも増加している。また、ＥＴＦ（上場投資信託）では、「日経カバードコール指数上場投信」が１２月２１日に上場する予定となっている。

　１２月２８日に住信アセットマネジメントが設定を予定する「グローバルＣＢファンド・資源国コース（毎月）」など通貨選択型ファンドの設定が続いているものの、野村アセットマネジメントが１６日に設定する「アジア・コレクション（短期アジア債券Ａ）」や、２８日に大和証券投資信託委託が設定を予定する「香港ハンセン指数Ｆ（通貨選択型）資源国」など、アジアに注目するファンドの設定が目立つ。このほか、「ピクテ・ゴールド・インカム・Ｆ（毎月）」など、コモディティーに注目したファンドの設定も行われる。

　また、三井住友アセットマネジメントが２７日に設定を予定する「ブラジルインフレ連動債Ｆ毎月（円・米ドル）」は、主要投資対象は、ブラジルのインフレ連動債券等となっている。これまで、ブラジル債券に注目したファンドの設定は行われていたが、ブラジル債券の中でもインフレ連動債に注目したファンドは珍しい。

　１２月前半（１２月１日から１２月１４日）の新規設定ファンドについては、単位型ファンドではあるものの、「ＪＰＭグローバル高利回りＣＢファンド　２０１１−１２」の当初設定金額が約２１３億円となるなど当初設定金額を集めるファンドも出てきているが、追加型については低調なファンドが目立った。
提供：モーニングスター社