2012年2月後半の新設ファンドは計24本―通貨選択型ファンドが多いものの、国内株式型も

 モーニングスターがまとめた、2012年2月後半(2月15日から29日まで)の追加型株式投信の新規設定予定本数は計24本となる見通し(含む限定追加型、2月14日時点)。2月前半の4本から大きく増加し、前年同期間の20本からも増加している。通貨選択型ファンドの設定本数が相変わらず多いものの、限定追加型ファンドも含めて割安度に注目する国内株式型のファンドの設定の動きが出ている。

 また、2月17日に野村アセットマネジメントが設定を予定する「野村 豪ドル債オープン・プレミアム毎月」は、豪ドル建ての公社債に投資するが、円に対する豪ドルのコール・オプションを売却し、オプションのプレミアム収入の獲得を目指す「通貨プレミアム戦略」を実質的に活用する。このように、カバード・コール戦略もしくはこの戦略に近い運用戦略を採るファンドの設定が目立ってきている。

 このほか、中央三井アセットマネジメントが2月29日に設定を予定する「債券・通貨戦略F(リスクコントロール型)」など、よりリスクを重視した運用を行うファンドなどの設定の動きも出ている。また、比較的新しい投資対象となるラテンアメリカ地域の社債に投資する「ラテンアメリカ社債F現地通貨コース(毎月)」は、ラテンアメリカのブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルーの社債が主要投資対象となり、同じく2月29日に設定が予定されている。

 2月前半(2月1日から2月14日)の新規設定ファンドについては、東京海上アセットマネジメント投信が設定した「東京海上・新興国割安株F(繰上償還条項付)」の当初設定額は69億円となったものの、同期間に設定された新規設定ファンドの本数自体も少なく、金額自体も伸び悩んでいる。
提供:モーニングスター社
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