モーニングスターはこのほど、２０１２年２月の国内追加型株式投信の純資産増加額月間ランキングをまとめた（期間中の新設ファンド、ＤＣ、ＳＭＡ、ＥＴＦは除く）。

　２月は１月から引き続き、世界的な株高基調が続いた。米国では市場予想を上回る経済指標の発表が相次いだことなどから、同月のＮＹダウ工業株３０種平均は前月末比で２．５３％上昇。日本株は世界全体から見た出遅れ感や、２月１４日に日銀が「中長期的な物価安定のメド」を公表したのを機に急ピッチな円安局面を迎えたなどもあり、ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）で前月末比１０．６８％の大幅上昇となった。

　こうしたなか、個別のファンドの純資産増加額をみていくと、豪ドル建ての高格付け債券などに投資する「短期豪ドル債オープン（毎月分配型）」<2003041801>が８４０億円増加し、２カ月連続で第１位となり、増加額も１月から大きく増加した。オーストラリア準備銀行が政策金利を据え置いたことで豪ドルが上昇したことなどが寄与したようだ。次いで第２位は「ダイワ・ＵＳ−ＲＥＩＴ（毎月決算）Ｂ為替ヘッジなし」<2004072102>で５９８億円の増加。第３位、第４位には「（通貨選択Ｓ）　新興国債券＜レアル＞（毎月）」<2009042805>、「ダイワ　米国リート・ファンド（毎月分配型）」<2004052001>が入り、それぞれ５６８億円、５３５億円ずつ増加した。第５位の「ハイグレード・オセアニア・ボンド（毎月分配）」<2003061301>は４７４億円増加した。

　また、純資産減少額上位では、「グローバル好配当株オープン」<2005072201>が２０８億円のマイナスとなり、２月の分配金を前月までの４０円（１万口当たり、税引き前）から１０円（同）に引き下げたことなどが影響したようだ。次いで、「日興　ＧＳグロース・マーケッツ・ファンド」<2011093001>が９４億円の減少、「ダイワ・グローバルＲＥＩＴ（毎月分配型）」<2005062402>が８２億円の減少などとなったものの、全般的に小幅な減少額となった。ちなみに、前月の減少額トップだった「グローバル・ソブリン・オープン（毎月決算型）」<1997121801>は３２０億円の増加に転じ、増加額１２位となった。

　なお、カテゴリーごとの純資産増加額では、「国際債券・オセアニア（為替ヘッジなし）」、「国際債券・エマージング・複数国（為替ヘッジなし）」、「国際債券・ハイイールド債（為替ヘッジなし）」などが上位に並んだ。
提供：モーニングスター社