モーニングスターはこのほど、４月の国内追加型株式投信の純資産増加額月間ランキングをまとめた（期間中の新設ファンド、ＤＣ、ＳＭＡ、ＥＴＦは除く）。

　「ダイワ・ＵＳ―ＲＥＩＴ（毎月決算）Ｂ為替ヘッジなし」<2004072102>が４９５億円増加し、３月に続き２カ月連続で第１位となった。次いで第２位は「ピクテ　新興国インカム株式（毎月決算型）」<2008013106>で３８４億円の増加。第３位は「ダイワ　米国リート・ファンド（毎月分配型）」<2004052001>で３２９億円増加した。第４位が「野村　新興国債券投信Ａコース（毎月分配型）」<1996042603>で１３３億円の増加となった。４月は１００億円を超える増加額のファンドが上記の４本にとどまった半面、限定追加型を含めた４月の新規設定ファンドでは当初設定額が１０００億円超ファンドも出たことなどもあり、相対的に既存ファンドへの物色意欲が低かったものと思われる。

　４月は欧州の債券市場で財政不安からスペイン、イタリア、ポルトガルの国債利回りが上昇（債券価格は下落）したことなどから、欧州債務問題に対する懸念が再燃し、先進国の主要株価指数は概ね下落した。国内では円高が重しとなり、ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）は前月末比で５．８６％下落した。

　一方、純資産減少額上位では、「野村　Ｇ・ハイ・イールド債券（資源国通貨）毎月」<2010042302>が５７６億円の減少となり、次いで、「グローバル・ソブリン・オープン（毎月決算型）」<1997121801>が４１５億円の減少、「アッシュモア新興国財産３分法Ｆ毎（レアル）」<2010022601>が２９９億円の減少などとなった。

　なお、カテゴリーごとの純資産増加額では、「国際ＲＥＩＴ・グローバル・含む日本（為替ヘッジなし）」、「国際株式・エマージング・複数国（為替ヘッジなし）」、「国際ＲＥＩＴ・特定地域（為替ヘッジなし）」などが上位に並んだ。
提供：モーニングスター社