(再送)いちよし証券、「いちよし中小型株リカバリー・ファンド(限定追加型)」を販売

 いちよし証券はこのほど、日本の中小型株に投資する限定追加型ファンド「いちよし中小型株リカバリー・ファンド(限定追加型)(愛称=リトルヒーローズ)」(追加型/株式/国内)の販売をスタートした。同ファンドは、日本の中小型成長株の調査に特化した「いちよし投信投資顧問」が投資顧問となり、運用指図権限のすべてを一任して行うなど、いちよしグループの強み、リサーチ力を活かしたファンドとなっている(設定・運用は三井住友アセットマネジメント)。設定・運用開始日は6月22日。当初募集期間は6月19日まで、継続募集期間は6月22日から12月30日まで。年1回決算(6月17日)。また、日本の株式市場に投資するファンドのなかで、中小型に投資するファンドの設定自体1年7カ月ぶり、2007年11月以来となるという。

 「いちよし中小型株リカバリー・ファンド(限定追加型)」は、日本の中小型株を主要投資対象とする。基準価格が1万5000円以上となった場合には、安定運用に切り替え、15日営業日目をメドに早期償還することを目指す(継続募集期間に基準価格が1万3000円以上になった場合には申し込みを受け付けない)。また、08年に日本を含め世界の株式市場が急落したことや、特に中小型市場では流動性の面でやや難点があることを踏まえ、株式組み入れ比率をより機動的に上下することも可能な仕組みにしている。原則、株式の組み入れ比率は高位に保つことを目指しており、組み入れ比率は50%を下限とする。

 銘柄の選定では、調査対象銘柄(約600銘柄)のなかから、財務指標などの定量データでスクリーニングを行い、加えていちよし経済研究所の中小型専門アナリストによる企業調査を加味し、成長性や財務指標などから割安優良を選別。特に中小型株式ではボトムアップ・アプローチが重要だが、財務といった基本的な情報のほかにオーナーの資質といった面も重視し、銘柄選別を行う。最終的には50銘柄から75銘柄程度でポートフォリオを構築する予定。また同ファンドでは、世界的な金融不況のなかで日米中などの経済政策発動によってメリットが享受できる銘柄として、新エネルギー関連で「環境」、世界的なインフラ投資拡大を享受できる「インフラ関連」、本格的な高齢化社会を前に「介護・医療」関連に注目している。

 日本の中小型株は08年末のリーマン・ショック以前から長期にわたり低迷していたが、いちよし証券では「今の株価水準は異常値」(金融商品部)とみている。個人投資家に個別株の購入に対する躊躇があることに加え、中小型株に対しては決算の見方の難しさも指摘されるなか、こうしたファンドを購入することでリスク分散も図れるという。また、中小型株に対しては5月に入って機関投資家の買いも目立ってきているという。

主な購入費用など
 申込単位:1万円以上1円単位
 申込手数料(税込み、上限):3.15%
 信託報酬率(税込み、年):1.764%
 信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社
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