2012年6月前半の新設ファンドは計16本―国際債券型ファンド13本と多数

 モーニングスターがまとめた、2012年6月前半(6月1日から15日まで)の追加型株式投信の新規設定予定本数(限定追加型含む)は計16本となる見通し。5月後半の21本(同)から減少し、前年同期間の3本(同)からは大幅に増加する見込みとなる。

 新規設定予定ファンドのうち13本が国際債券型ファンドで占められており、その中でも欧州、アジアのハイイールド債に投資するファンドの設定予定が目立つ。

 日興アセットマネジメントが6月12日に設定を予定する「アジア・ハイイールド債券F(ヘッジあり)」「アジア・ハイイールド債券F(ヘッジなし)」は、日本を除くアジアの国・地域の企業などが発行する米ドル建てのハイイールド社債を主要投資対象とし、取得時にBB+格相当以下、もしくは無格付けの債券にも投資することで、相対的に高い利回りの獲得を目指す。

 三菱UFJ投信が6月15日に設定を予定する「三菱UFJ 欧州ハイイールド債ユーロ円P(毎月)<愛称:ユーロスター・プレミアム>」は、ユーロ建てのハイイールド債券およびその派生商品などを主要投資対象とし、一定以上の為替差益を放棄する代わりに、オプションプレミアム収入の獲得を目指す「通貨カバード・コール戦略」を活用する。

 一方、5月後半(5月16日から31日まで)の新設ファンドについては、大和証券投資信託委託が5月17日に設定した「グローバル高利回りCB(限追)ヘッジあり」<2012051701>が163億円を集め、次いで、UBSグローバル・アセット・マネジメントが5月21日に設定した「UBS G好利回りCB2012−05(円H)(限追)」<2012052101>が111億円を集めるなど、高利回りのCB(転換社債)に投資する限定追加型が人気を集めた。
提供:モーニングスター社
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