2012年6月後半の新設ファンドは計26本―株式、REITの通貨選択型が目立つ

 モーニングスターがまとめた、2012年6月後半(6月18日から29日まで)の追加型株式投信の新規設定予定本数(マネープールファンド除く、限定追加型含む)は計26本となる見通し。6月前半の15本(同)から増加するものの、前年同期間の46本(同)からは大幅に減少する見込みとなる。

 あらゆる資産クラスから新規設定が予定されているが、特に国内株式、国際RIET型の通貨選択型ファンドの設定予定が目立っている。

 野村アセットマネジメントが6月19日に設定を予定する「野村 日本高配当株プレミアム(通貨S)毎月」などシリーズ4本はいずれも通貨選択型で、高配当利回りの国内株式を主要投資対象とする。さらに、保有銘柄にかかるコール・オプション(買う権利)を売却することでオプションのプレミアム収入の獲得を目指す。

 大和証券投資信託委託が6月27日に設定を予定する「通貨選択ダイワ・G・リートα通貨S(毎月)」、「通貨選択ダイワ・G・リートα円ヘッジ(毎月)」は、グローバルリートを主要投資対象とする。さらに、個別銘柄ごとにかかるコール・オプションの売却収入獲得を目指す。

 一方、6月前半(6月1日から15日まで)の新設ファンドの当初設定額については、15本で315億円が集まった。6月6日に設定された「ニッセイ オーストラリア高配当株F(毎月)」が101億円を集め、最も大きな設定となったほか、「三菱UFJ/AMP Gインフラ債券F<Hあり>(毎月)」と「三菱UFJ/AMP Gインフラ債券F<Hなし>(毎月)」が2本で91億円を集めたものの、全般的には小額の当初設定額が目立った。
提供:モーニングスター社
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