モーニングスターはこのほど、国内追加型株式投信の５月の純資金流出入状況（投資信託協会公表）をまとめた（ＤＣ、ＳＭＡ、ＥＴＦ、ブル・ベアファンド、限定追加型および５月の新規設定ファンドを除く）。

　第１位となったのは４月に引き続き「ダイワ・ＵＳ−ＲＥＩＴ（毎月決算）Ｂ為替ヘッジなし」<2004072102>で純資金流入額は４９８億円。第２位は「ダイワ　米国リート・ファンド（毎月分配型）」<2004052001>の３２９億円、第３位は「ピクテ　新興国インカム株式（毎月決算型）」<2008013106>が３１３億円だった。また、４月２６日に買付申込受付を再開した「野村　豪ドル債オープン・プレミアム毎月」<2012021701>が２７２億円で第４位、「野村　グローバルＲＥＩＴプレミアム（通貨）毎月」<2012041902>が２７０億円で第５位となった。

　５月はギリシャのユーロ離脱懸念やスペインの大手銀行の一部国有化から欧州債務危機への警戒感が高まったことにつれて円高が進んだ。ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）は前月比１０．５４％下落し、世界の株式市場もアジアの一部を除き、軒並み下落した。一方、４月と変わらず、北米ＲＥＩＴ、新興国株式、オセアニア債券などを主要投資対象とするファンドが人気を集めた。

　一方、純資金流出の第１位は「グローバル・ソブリン・オープン（毎月決算型）」<1997121801>が２８３億円の純資金流出、４月の２３１億円の純流出からは５２億円純流出額が増え、４４カ月連続の純資金流出となった。第２位は「ラサール・グローバルＲＥＩＴ（毎月分配型）」<2004032603>で２２１億円の純資金流出だった。
提供：モーニングスター社