大和住銀投信投資顧問は８月１６日、「通貨選択型エマージング・ボンド・ファンド」シリーズの４ファンドの８月分配金（第３５期）を引き下げた。「エマージング・ボンド・Ｆ・レアルコース（毎月）」（以下、レアルコース）<2009071705>を７月の１６０円（１万口当たり、税引き前）から１１０円（同）に、「エマージング・ボンド・Ｆ・豪ドルコース（毎月）」（以下、豪ドルコース）<2009071703>は１８０円（同）から１５０円（同）、「エマージング・ボンド・Ｆ・リラコース（毎月）」（以下、リラコース）<2009071707>は１３０円（同）から１００円（同）、「エマージング・ボンド・Ｆ・ランドコース（毎月）」（以下、ランドコース）<2009071706>は１５０円（同）から１００円（同）にそれぞれ引き下げた。

　エマージング債券価格は堅調に推移したものの、利回り低下により利息収入は減少した。また、多くの国で金融緩和が行われたことによる短期金利の低下から為替ヘッジプレミアムも減少傾向となり、加えて多くの通貨が下落したことが影響した。４ファンドはいずれも基準価額の下落が著しく、加えてレアルコースと豪ドルコースは為替ヘッジプレミアムの減少、リラコースとランドコースは分配可能額の減少が重なったという。

　ただ、同シリーズの「エマージング・ボンド・Ｆ・円コース（毎月）」<2009071702>、「エマージング・ボンド・Ｆ・ＮＺドルコース（毎月）」<2009071704>、「エマージング・ボンド・Ｆ・元コース（毎月）」<2010020104>の３本については分配金の変動はない。それぞれ８０円（同）、１１０円（同）、４０円（同）を維持している。
提供：モーニングスター社