インデックスファンドの運用最大手の米バンガード・グループ・インク（以下、米バンガード）はこのほど、長期的な運用コストの低減を図る一環として、米国株式、国際株式、バランス型など計２２本のインデックスファンド（ＥＴＦ含む）のベンチマークを変更すると発表した。国際株式インデックスファンド６本は、ＦＴＳＥが算出するインデックスへ、残りの１６本についてはシカゴ大学・証券価格調査センターが開発したインデックスへそれぞれ移行する。各ファンドの現行ベンチマークであるＭＳＩＣインデックスからの移行は、時間差を設けながら数カ月の期間をかけて実施・完了する予定としている。

　なお、日本で登録・届出し、日本の証券会社を通じて買うことができる米バンガードの海外籍ファンドで、今回のベンチマーク変更対象となったファンドは下記の５本となっている。

「ファンド名」：変更後のベンチマーク（現行のベンチマーク）

「バンガード・ＭＳＣＩ・ヨーロッパＥＴＦ（ＶＧＫ）」：ＦＴＳＥディベロップド・ヨーロッパ・インデックス（ＭＳＣＩヨーロッパ・インデックス）

「バンガード・ＭＳＣＩ・パシフィックＥＴＦ（ＶＰＬ）」：ＦＴＳＥディベロップド・アジア・パシフィック・インデックス（ＭＳＣＩパシフィック・インデックス）

「バンガード・ＭＳＣＩ・エマージング・マーケッツＥＴＦ（ＶＷＯ）」：ＦＴＳＥエマージング・インデックス（ＭＳＣＩエマージング・マーケッツ・インデックス）

「バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド（ＶＴＩ）」、「バンガード・トータル・ストック・マーケットＥＴＦ」：ＣＲＳＰ　ＵＳトータルマーケット・インデックス（ＭＳＣＩ　ＵＳブロード・マーケット・インデックス）

「バンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド（ＶＢ）」、「バンガード・スモールキャップＥＴＦ」：ＣＲＳＰ　ＵＳスモールキャップ・インデックス（ＭＳＣＩ　ＵＳスモールキャップ１７５０インデックス）
提供：モーニングスター社