「国内REIT」が首位―9月の年初来カテゴリーリターンランクなど

 モーニングスターはこのほど、2012年9月末を基準とした年初来、過去6カ月、過去1カ月のカテゴリー別のトータルリターン平均をランキングした(モーニングスターインデックス基準、ブル型ベア型を除く)。

 年初来のカテゴリー別トータルリターン平均の上位は、「国内REIT」が26.33%の上昇で第1位。続いて第2位が「国際株式・エマージング・単一国(為替ヘッジあり)」で24.94%の上昇、第3位が「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」で22.06%の上昇などが上位となった。国内外のREITやインド株式などの新興国株式といった比較的高いリスクの資産に投資するファンドが良好だった。

 年初来のカテゴリー別トータルリターン平均の下位では、「国内中型バリュー」が1.85%、「ヘッジファンド」が1.12%とそれぞれ下落し、2カテゴリーのみマイナスのリターンだった。

 所属ファンドの本数が多いカテゴリーでは、「国内大型ブレンド」が3.66%の上昇、「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジなし)」が12.14%の上昇となり、「バランス・安定成長型」が6.75%の上昇だった。

 一方、過去6カ月間のカテゴリー別トータルリターンの上位は、「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジあり)」が6.90%の上昇で第1位。続いて第2位が「国際REIT・グローバル・含む日本(為替ヘッジあり)」で5.50%の上昇、第3位が「国際債券・ハイイールド債(為替ヘッジあり)」で5.29%の上昇などとなった。同期間に外国為替市場で円高・ドル安が進んだこともあって、為替ヘッジありのカテゴリーのパフォーマンスが良好だった。

 過去6カ月間のカテゴリー別トータルリターン平均の下位では、「国際株式・ブラジル(為替ヘッジなし)」が17.32%の下落、「国内大型バリュー」が14.83%の下落、「国内中型バリュー」が14.69%の下落などとなった。

 過去1カ月間のカテゴリー別トータルリターン平均の上位は、「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」が10.56%の上昇で第1位となった。第2位には「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジあり)」が入り、5.65%の上昇。第3位は「国際株式・エマージング・単一国(為替ヘッジあり)」で5.46%の上昇などとなった。インド株式ファンドは同期間、国内企業の海外からの借り入れに対する減税などの政策が打ち出されたことなどから、大きく上昇した。

 過去1カ月間のカテゴリー別トータルリターン平均の下位では、「国際REIT・特定地域(為替ヘッジあり)」が1.33%の下落、「国際債券・北米(為替ヘッジなし)」が0.68%の下落、「国際REIT・特定地域(為替ヘッジなし)」が0.66%の下落などとなった。
提供:モーニングスター社
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