モーニングスターはこのほど、１１月の国内追加型株式投信の純資産増加額月間ランキングをまとめた（期間中の新設ファンド、ＤＣ、ＳＭＡ、ＥＴＦ等は除く）。

　「フィデリティ・ＵＳリートＢ（為替ヘッジなし）」<2003120902>が５２６億円の増加で、前月に引き続き第１位となった。次いで第２位は「エマージング・ソブリン（毎月決算型）ヘッジ」<2009031803>で４９９億円の増加だった。第３位は「高配当インフラ関連株プレミアム　通貨毎月」<2012102402>で３５２億円増加した。第４位は「米国リート・プレミアム（毎）通貨プレミアム」<2012083102>で２４０億円の増加となり、第５位が「ピクテ　新興国インカム株式（毎月決算型）」<2008013106>で１８３億円の増加だった。

　１１月の株式市場は、米国では年末の大型減税の失効と来年初の財政引き締めが重なる「財政の崖」問題の着地点が不透明なことなどからＮＹダウ工業株３０種平均が前月末比で０．５４％下落した一方、欧州ではギリシャの財政支援でユーロ圏の財務相とＩＭＦ（国際通貨基金）が合意するとの期待が高まったことなどからドイツのＤＡＸ指数が同２．００％上昇した。こうしたなか、ランキング上位の傾向をみると、為替ヘッジなしの米国ＲＥＩＴファンド、高配当に着目した国際株式型ファンド、相対的にハイリスクとみられるエマージングやハイイールドの国際債券型など、様々な資産クラスに分散された状況がうかがえる。

　一方、純資産減少額上位では、「ハイグレード・オセアニア・ボンド（毎月分配）」<2010042302>が３４９億円の減少で１位となった。次いで、「野村　Ｇ・ハイ・イールド債券（資源国通貨）毎月」<2010042302>が２７９億円の減少、「短期豪ドル債オープン（毎月分配型）」<2003041801>が２７４億円の減少などとなった。

　なお、カテゴリーごとの純資産増加額では「国際債券・エマージング・複数国（為替ヘッジあり）」「国際ＲＥＩＴ・特定地域（為替ヘッジなし）」「国際債券・ハイイールド債（為替ヘッジあり）」などが上位に並んだ。
提供：モーニングスター社