12月後半の新設ファンドは計15本、単一国を投資対象とするファンドなどが設定を予定

 モーニングスターがまとめた、2012年12月後半(12月16日から31日まで)の追加型株式投信の新規設定予定本数(DC、SMA、ETF、限定追加型含む、マネープール除く、以下同)は計15本となる見通し。12月前半の9本(同)から増加し、前年同期間の32本(同)から減少する見込みとなる。世界の高配当株式や好利回りのCB(転換社債)など相対的に高いインカムゲインの獲得を目指すファンドがある一方、スイス株式や豪ドル建て社債、メキシコ・ペソ債券、トルコ・リラ債券など単一国の資産を主要投資対象とするファンドなど、多様なファンドの設定が予定されている。

 新光投信が12月17日に設定を予定する「世界高配当株セレクト(払い出し)毎月・Hなし」、「世界高配当株セレクト(払い出し)毎月・Hあり」、「世界高配当株セレクト(払い出し)年2回・Hなし」、「世界高配当株セレクト(払い出し)年2回・Hあり」の4本は、日本を含む世界の高配当株投資戦略の運用成果を反映する「クロッキー高配当世界株指数」から得られる総合収益の獲得、および分配実施による定期的な投資信託財産の一部払い出しを目的とした運用を行う。

 カレラアセットマネジメントが12月18日に設定を予定する「スイス株式ファンド」は、スイスの金融商品取引所に上場している企業または同国で主要事業を展開する企業の株式等を主要投資対象とする。食品・医薬品などのディフェンシブ業種、時計・宝石の高級ブランド品などの一般消費財業種など世界トップクラスのスイス企業に投資し、世界的景気拡大局面だけではなく、世界的景気低迷が想定される局面でも安定した投資成果が得られることを目指す。

 大和証券投資信託委託が12月20日に設定を予定する「豪ドル建社債・フレックスヘッジ(毎月)」は、債券の格付けは取得時においてBBB格相当以上の豪ドル建て社債を主要投資対象とし、円安時の為替差益を享受しつつ、金融市場の緊迫度が高まると判断される場合に為替ヘッジ(フレックスヘッジ)を行ない、安定した収益の確保を目指す。

 一方、12月前半(12月1日から15日まで)の新設ファンド(同)の当初設定金額については、9本(同)で計232億円が集まった。
提供:モーニングスター社
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