モーニングスターはこのほど、国内追加型株式投信の純資産増加額について２０１２年の年間ランキングをまとめた（２０１２年設定ファンド、ＤＣ、ＳＭＡ、ＥＴＦ等は除く）。

　「ピクテ　新興国インカム株式（毎月決算型）」<2008013106>が３０９１億円の増加で、第１位となった。次いで第２位は「フィデリティ・ＵＳリートＢ（為替ヘッジなし）」<2003120902>で２２８６億円の増加だった。第３位は「野村　米国ハイ・イールド債券（豪ドル）毎月」<2009012804>で２１９０億円増加した。第４位は「ダイワ・ＵＳ−ＲＥＩＴ（毎月決算）Ｂ為替ヘッジなし」<2004072102>で１８７９億円の増加となり、第５位が「エマージング・ソブリン（毎月決算型）ヘッジ」<2009031803>で１７８１億円の増加だった。

　２０１２年の金融マーケットは、長期化の一途をたどった欧州債務問題など先行き不透明感が強まるなか、年初からＦＲＢ（米連邦準備制度理事会）が超低金利政策を２０１４年後半まで延長することを発表したのを機に、日欧でも資産買い入れなどの金融緩和策が再三とられ、世界中に資金が流れる過剰流動性相場となった。株式市場はほぼ世界的に上昇し、国内外のＲＥＩＴ（不動産投資信託）も株式市場の好調につれて上昇した。こうしたなか、ファンドの年間ランキング上位をみると、新興国の高配当利回り銘柄に広く分散投資する株式ファンド、為替ヘッジなしの米国ＲＥＩＴファンド、ハイイールドやエマージングの国際債券型ファンドなど、様々な資産クラスが純資産増加額上位となった。

　一方、純資産減少額上位では、「グローバル・ソブリン・オープン（毎月決算型）」<1997121801>が３２００億円の減少で１位となった。次いで、「野村　Ｇ・ハイ・イールド債券（資源国通貨）毎月」<2010042302>が２７３１億円の減少、「短期豪ドル債オープン（毎月分配型）」<2003041801>が１９５１億円の減少などとなった。

　なお、カテゴリーごとの純資産増加額では「国際債券・エマージング・複数国（為替ヘッジあり）」「国際ＲＥＩＴ・特定地域（為替ヘッジなし）」「国内ＲＥＩＴ」などが上位に並んだ。
提供：モーニングスター社