SBIアセットがインデックスファンド「EXE−i(エグゼアイ)」投入、ETF組み込み信託報酬最安に

 SBIアセットマネジメントは22日、独自のインデックスファンドシリーズ「EXE−i(エグゼアイ)」の特設サイトをオープンした。ETF(上場投資信託)を組み合わせることでカテゴリー平均を大きく下回る低コストを実現しており、長期投資に役立つ商品ラインナップとなっている。4月8日からSBI証券で申し込みを受け付け、5月13日から運用を開始する予定。

 今回設定するのは先進国株式、新興国株式、グローバル中小型株式、先進国債券、グローバルREIT(不動産投資信託)をそれぞれ投資対象とする5つのファンド。最大の特徴はコストの低さで、例えば「EXE−i先進国株式ファンド」の信託報酬は年0.3515%とカテゴリー平均0.8376%の半分以下。先進国株式で他社が販売する既存のインデックスファンドシリーズ中、最も低い信託報酬は0.525%だが、EXE−iはこれも下回る。

<銘柄の売買手数料や保管費用を含めた「実際の経費率」を低く抑えられる期待も>

 信託報酬の低さが魅力とされる他社のインデックスファンドシリーズの中には、銘柄の売買手数料や保管費用などを含めた「実際の経費率」が投資対象によって高くなるファンドがある。一方、EXE−iはETFを組み入れるため、他のファンドのように連動性維持のために保有銘柄を売買する必要がない。また、銘柄の保管費用もETFが上場する米国のみで負担すればよいので、複数国で証券を保管する場合に比べ低くなる。EXE−iの実際の経費率がどの程度になるかは現時点では不明だが、これらの利点から低く抑えられることが期待できそうだ。

 SBIアセットは複数の米国上場ETFを組み合わせることでEXE−iの低コストを可能にした。ETFは一般的な投資信託に比べ信託報酬が安く、特にETF先進国の米国では低コスト化の傾向が強い。EXE−iでは米国の大型株に投資する「シュワブU.S.ブロードマーケットETF」など、日本の個人投資家が国内証券会社では購入できない低コストの海外上場ETFも含まれている点は注目される。

 EXE−iは分散投資の幅を広げる点でも差別化を図っている。「EXE−iグローバル中小型株式ファンド」は先進国および新興国の中小型株が投資対象で、他社のインデックスファンドシリーズにはなかった商品。新興国の中小型株は内需関連株が多く、輸出関連の大型株に比べグローバル経済の影響を受けにくいことから有力な分散投資のツールとなるのは間違いない。
提供:モーニングスター社
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