新設ファンド当初募集金額(4月22日)=「リスク・パリティαオープン」、3つのリスク管理戦略駆使
国際投信投資顧問は22日、世界各国の株式と債券、コモディティ、短期金利の4資産に分散投資する投資信託「リスク・パリティαオープン」を設定した。販売会社はリテラ・クレア証券で、当初設定額は29億5200万円だった。
同ファンドは3つの戦略を駆使してリスク・リターンを管理するのが特徴。「リスク・パリティ戦略」により、リスクの低い資産の配分比率を高くする一方、リスクの高い資産の配分比率を低くすることで、各資産の価格変動がファンドのパフォーマンスに与える影響を均等にする。「アルファ戦略」では、複数のアノマリー(投資理論などでは証明できないものの、経験則などで知られる規則的な値動きなど)を分析。「ダウンサイド・リスク・マネジメント」は、月間損失率を7%以内に抑制するため、月初からのパフォーマンスが低下した場合、その低下度合いに応じてファンド全体のリスク量を調整する戦略となる。
同ファンドの実質的な運用会社となるアキラ・キャピタルは2001年設立のドイツの独立系運用会社で、2004年よりリスク・パリティ戦略を活用したファンドの運用を行っている。同戦略が奏功してリーマン・ショック以降も安定した運用実績が評価され、運用資産を拡大してきた。
足元の市場環境は欧州債務問題や中国の景気悪化懸念などリスク要因が依然としてくすぶるだけに、同ファンドのように資産の下落リスク軽減に注意を払いつつ、安定した収益獲得を目指す商品には根強いニーズがありそうだ。
また、来年開始の日本版ISA(少額投資非課税制度)では損益通算が認められていないことから、損失リスクを抑えた商品が改めて脚光を浴びる可能性があり、その選択肢として同ファンドが今後資金を集めるか注目される。
提供:モーニングスター社
同ファンドは3つの戦略を駆使してリスク・リターンを管理するのが特徴。「リスク・パリティ戦略」により、リスクの低い資産の配分比率を高くする一方、リスクの高い資産の配分比率を低くすることで、各資産の価格変動がファンドのパフォーマンスに与える影響を均等にする。「アルファ戦略」では、複数のアノマリー(投資理論などでは証明できないものの、経験則などで知られる規則的な値動きなど)を分析。「ダウンサイド・リスク・マネジメント」は、月間損失率を7%以内に抑制するため、月初からのパフォーマンスが低下した場合、その低下度合いに応じてファンド全体のリスク量を調整する戦略となる。
同ファンドの実質的な運用会社となるアキラ・キャピタルは2001年設立のドイツの独立系運用会社で、2004年よりリスク・パリティ戦略を活用したファンドの運用を行っている。同戦略が奏功してリーマン・ショック以降も安定した運用実績が評価され、運用資産を拡大してきた。
足元の市場環境は欧州債務問題や中国の景気悪化懸念などリスク要因が依然としてくすぶるだけに、同ファンドのように資産の下落リスク軽減に注意を払いつつ、安定した収益獲得を目指す商品には根強いニーズがありそうだ。
また、来年開始の日本版ISA(少額投資非課税制度)では損益通算が認められていないことから、損失リスクを抑えた商品が改めて脚光を浴びる可能性があり、その選択肢として同ファンドが今後資金を集めるか注目される。
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