1月の株式投信は1兆3063億円の純資金流入、6年5カ月ぶり高水準―1月の投信概況

 投資信託協会は14日、1月の投信概況を発表した。1月の単位型を含む株式投信の資金増減(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆3063億円の純増となり、07年8月以来6年5カ月ぶりの高水準となった。純資金流入となったのは3カ月ぶり。一方、運用増減は円高・株安が進んだことなどで2兆9400億円減と5カ月ぶりに減少した。この結果、純資産額は前月比1兆6336億円減の63兆3938億円となり、こちらも5カ月ぶりに減少した。

 1月は、TOPIX(東証株価指数)が月末に前月末比6.27%減となった。中国の弱い経済指標やアルゼンチンやトルコなど一部新興国の通貨急落を受けて投資家心理が悪化し、大幅に下落した。米国株式も、FOMC(米連邦公開市場委員会)で量的金融緩和の一段の縮小が決定されたことなどから、下げ幅を拡大した。外国為替市場では、米国の13年12月雇用統計の非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことなどを受けて米景気の先行きに対する警戒感が強まり、1ドル=102円台まで円高・ドル安が進んだ。

 商品分類(投信協会の新分類基準)別の資産増減では、1月は国内株式や海外株式、海外債券などに投資するファンドなどが純資金流入となった一方、国内債券に投資するファンドなどが純資金流出となった。運用では国内株式や海外株式、海外債券に投資するファンドなどがマイナスとなる一方、国内債券に投資するファンドなどがプラスとなった。

 なお、公社債投信を含む総合計では、資金増減が3307億円増と7カ月連続で純資金流入となり、運用増減は2兆9401億円減と5カ月ぶりに減少した。純資産額は2兆6093億円減の78兆9139億円となり、こちらも5か月ぶりの減少となった。
提供:モーニングスター社
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