日興AMが「日興ブラジル株式ファンド」を設定、ブラジルの大型株から中小型株まで幅広い銘柄に投資
日興アセットマネジメントは12月21日、ブラジル株式に投資する「日興ブラジル株式ファンド(愛称=情熱の国)」(追加型/海外/株式)の設定・運用を開始した。
日本で大きな関心を集めるブラジル株式に投資し、大型株から直近の上昇で注目を集める中小型株を含めた幅広い銘柄に投資するファンドになる。また、ブラジルの中小型株式への投資、運用で10年以上の実績を持つフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(ブラジル)が運用を担当することも大きな特徴となる。年1回(9月24日)決算。販売会社は日興コーディアル証券。
「日興ブラジル株式ファンド」は、DR(預託証券)を含むブラジル株式に投資する。実際には、「ブラジル・ストック・マザーファンド」に投資するファミリーファンド方式で運用を行う。運用を担当するフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(ブラジル)は米資産運用グループのフランクリン・テンプルトン・インベストメンツの現地運用法人。1997年にブラジルの現地拠点として設立。設立当初から中小型株式に注目した投資を行っており(現状では、大型株も含めた幅広い銘柄への投資を行っている)、ブラジルの中小型株の運用経験年数が長い。
現地で運用する中小型株式を中心に投資するファンド(「日興ブラジル株式ファンド」の投資対象ファンドとは異なる)は過去10年間以上のトラッキングレコードを持ち、過去のパフォーマンスも優れているという。
同ファンドではフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(ブラジル)が運用を担当することで、大型株式に加え中小型株式(IPO含む)まで幅広い投資対象から組み入れ銘柄を選定することが特徴となる。
運用プロセスでは、ブラジルの全上場銘柄を対象に流動性などを考慮した投資ユニバース(200銘柄程度)を構築、ファンダメンタルズ分析を重視した個別銘柄のボトムアップ調査をベースとした組み入れ銘柄の積み上げを行うという。2009年10月末時点でのモデルポートフォリオの構成比率は、ブラジルの代表的な株価指数ボベスパ指数の採用銘柄を79%、ボベスパ指数の非採用銘柄を21%となっている(実際のポートフォリオはこれと異なる可能性がある)。
ブラジル株式市場を代表する株価指数であるボベスパ指数はサンパウロ証券取引所上場銘柄のうち、流動性が高い銘柄で構成されており、業種別構成比率ではエネルギー、素材、金融の3業種が全体の7割を占め、さらにペトロブラス、ヴァーレ、イタウ・ウニバンコ・ホールディングスの3銘柄で4割近く(2009年9月末時点)を占めており、これらの大型銘柄の動向に大きな影響を受ける。
ボベスパ指数は大型株式で構成されているものの、指数の採用銘柄自体は63銘柄となっている。一方、サンパウロ証券取引所に上場している銘柄自体は386銘柄と多く、同ファンドではこれら中小型株式が多いボベスパ指数非採用銘柄にも注目していく。特に2009年では、これら中小型の銘柄には内需関連の企業が比較的多いため、ブラジルの景気回復を支える内需企業の業績改善期待を背景に小型株の上昇が目立っている。
2009年10月末時点でのモデルポートフォリオでは、業種別構成比率でみると、素材、エネルギーといった比較的大型の銘柄が多い業種はボベスパ指数を比較してやや少なく(金融はやや多い)、逆にボベスパ指数の採用されていないヘルスケアなどが入っている。通常、新興国の中でも中小型の銘柄に精通したスタッフを抱えており、「大型株とのコラボレーションが狙える」(商品企画部)ことで大型から小型までバランスのよい投資を狙うことが可能となっている。
2016年の夏季五輪開催地がブラジル・リオデジャネイロに決定したことで、ブラジルの経済成長に改めて注目が集まったことが「ターニングポイントとなった」(同)といい、ブラジル株式市場は日本でも個人投資家の大きな関心を集めている。今後の経済成長の要となるインフラ整備については、2014年のサッカー・ワールドカップ、2016年の夏季五輪を控え加速することが見込まれるなか、「ブラジルでは中間層の所得が増えてきている。ブラジルのGDP(国内総生産)の約6割を占めているなか、今後個人消費がどこまで上乗せされるのかが注目される」(同)との見方だ。同ファンドでは、住宅建設、小売、消費財、航空関連などの内需関連に注目しているという。
主な購入費用など
申込単位:10万円以上1万円単位
申込手数料(税込、上限):3.675%
信託報酬率(税込、年):1.764%
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社
日本で大きな関心を集めるブラジル株式に投資し、大型株から直近の上昇で注目を集める中小型株を含めた幅広い銘柄に投資するファンドになる。また、ブラジルの中小型株式への投資、運用で10年以上の実績を持つフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(ブラジル)が運用を担当することも大きな特徴となる。年1回(9月24日)決算。販売会社は日興コーディアル証券。
「日興ブラジル株式ファンド」は、DR(預託証券)を含むブラジル株式に投資する。実際には、「ブラジル・ストック・マザーファンド」に投資するファミリーファンド方式で運用を行う。運用を担当するフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(ブラジル)は米資産運用グループのフランクリン・テンプルトン・インベストメンツの現地運用法人。1997年にブラジルの現地拠点として設立。設立当初から中小型株式に注目した投資を行っており(現状では、大型株も含めた幅広い銘柄への投資を行っている)、ブラジルの中小型株の運用経験年数が長い。
現地で運用する中小型株式を中心に投資するファンド(「日興ブラジル株式ファンド」の投資対象ファンドとは異なる)は過去10年間以上のトラッキングレコードを持ち、過去のパフォーマンスも優れているという。
同ファンドではフランクリン・テンプルトン・インベストメンツ(ブラジル)が運用を担当することで、大型株式に加え中小型株式(IPO含む)まで幅広い投資対象から組み入れ銘柄を選定することが特徴となる。
運用プロセスでは、ブラジルの全上場銘柄を対象に流動性などを考慮した投資ユニバース(200銘柄程度)を構築、ファンダメンタルズ分析を重視した個別銘柄のボトムアップ調査をベースとした組み入れ銘柄の積み上げを行うという。2009年10月末時点でのモデルポートフォリオの構成比率は、ブラジルの代表的な株価指数ボベスパ指数の採用銘柄を79%、ボベスパ指数の非採用銘柄を21%となっている(実際のポートフォリオはこれと異なる可能性がある)。
ブラジル株式市場を代表する株価指数であるボベスパ指数はサンパウロ証券取引所上場銘柄のうち、流動性が高い銘柄で構成されており、業種別構成比率ではエネルギー、素材、金融の3業種が全体の7割を占め、さらにペトロブラス、ヴァーレ、イタウ・ウニバンコ・ホールディングスの3銘柄で4割近く(2009年9月末時点)を占めており、これらの大型銘柄の動向に大きな影響を受ける。
ボベスパ指数は大型株式で構成されているものの、指数の採用銘柄自体は63銘柄となっている。一方、サンパウロ証券取引所に上場している銘柄自体は386銘柄と多く、同ファンドではこれら中小型株式が多いボベスパ指数非採用銘柄にも注目していく。特に2009年では、これら中小型の銘柄には内需関連の企業が比較的多いため、ブラジルの景気回復を支える内需企業の業績改善期待を背景に小型株の上昇が目立っている。
2009年10月末時点でのモデルポートフォリオでは、業種別構成比率でみると、素材、エネルギーといった比較的大型の銘柄が多い業種はボベスパ指数を比較してやや少なく(金融はやや多い)、逆にボベスパ指数の採用されていないヘルスケアなどが入っている。通常、新興国の中でも中小型の銘柄に精通したスタッフを抱えており、「大型株とのコラボレーションが狙える」(商品企画部)ことで大型から小型までバランスのよい投資を狙うことが可能となっている。
2016年の夏季五輪開催地がブラジル・リオデジャネイロに決定したことで、ブラジルの経済成長に改めて注目が集まったことが「ターニングポイントとなった」(同)といい、ブラジル株式市場は日本でも個人投資家の大きな関心を集めている。今後の経済成長の要となるインフラ整備については、2014年のサッカー・ワールドカップ、2016年の夏季五輪を控え加速することが見込まれるなか、「ブラジルでは中間層の所得が増えてきている。ブラジルのGDP(国内総生産)の約6割を占めているなか、今後個人消費がどこまで上乗せされるのかが注目される」(同)との見方だ。同ファンドでは、住宅建設、小売、消費財、航空関連などの内需関連に注目しているという。
主な購入費用など
申込単位:10万円以上1万円単位
申込手数料(税込、上限):3.675%
信託報酬率(税込、年):1.764%
信託財産留保額:0.3%
提供:モーニングスター社