エイト証券「8 Now!」、ドル建てETFのラップ口座を1万円から年0.88%の手数料で提供(下)

 エイト証券が普及活動を本格化させる「8 Now!」について同社代表取締役社長の飯盛信文氏に今後の展望について聞いた。

 ――今後のサービス拡充の計画は?

 まず、お客さまのリスク許容度を判断する8つの質問について、質問内容が難しいという指摘があります。中には、この設問でつまづいてしまう方もいるので、質問の仕方を工夫したいと考えています。

 また、お客さまからの問い合わせで多いのは、ドル建てで行っているサービスを円建てにしてほしいという要請です。現在、円建てのETFを活用したポートフォリオを検討していますが、ドル建てETFと比較すると円建てETFは選択肢が少なく苦労しています。現在のドル建てポートフォリオを単純に円に換算して提供する場合は、為替手数料がコストアップ要因になるなど、解決すべき問題が残っています。ただ、投資経験のない方々にも分かりやすいツールを提供したいという思いは強くありますので、この点は検討していきたいと思っています。

 そして、お客さまからはポートフォリオの選択肢を増やしてほしいという要請もあります。現在、米モーニングスターのアルゴリズムを提供していますが、複数のアルゴリズムが提供できるプラットフォームを作るというのも選択肢だと思っています。将来的には、複数のアルゴリズムによって導き出されたポートフォリオの候補をお示しし、お客さまはポートフォリオの運用実績や手数料率などをランキング等で比較して購入するようなプラットフォームが作れたら良いと思います。

 現在のアルゴリズムによるポートフォリオを実行していても、たとえば、年初からの米国株の大きな下落局面に対し、ポートフォリオの下落率が低いなど、「8 Now!」を使っていただくことのメリットは実感していただけると思います。継続的に利用していただくことによって、「8 Now!」の価値が分かっていただけると思います。よりシンプルで使いやすいユーザーインターフェースを提供することによって、「8 Now!」のファンを増やしていきたいと思っています。

 ――今後の展望は?

 エイト証券は、フィンテック(金融のIT化)証券会社といっても良いくらい、まったく新しいサービスを提供する証券会社です。従来のオンライン証券がテクノロジーを用いて売買手数料を劇的に低減するメリットを提供しましたが、エイト証券が提供するのは、付加価値のある情報を提供するというビジネスモデルです。

 今年1月25−26日に香港で開催されたアジア最大のフィンテックイベント「2016 Fintech Finals」において、8グループが“Best matured startup(最も成熟したスタートアップ)”賞を受賞しました。フィンテックの分野ではアジアで先端のサービスを提供するグループと認められたといえ、胸を張れる出来事です。

 「8 Now!」は、8グループのサービスを知っていただくうえでも、最初に知っていただくのにふさわしいサービスだと思います。今後もテクノロジーの進化をサービスに取り入れて、より分かりやすく、メリットのあるサービスを提供し続けたいと思っています。
提供:モーニングスター社
Feature & Column 特集&コラム
  • 特集&コラム読み込み中です
このページのTOPへ
この情報は、ウエルスアドバイザー株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、安全性等について保証するものではありません。
また、このページは、投資判断の参考としての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としてはいません。
このページで提供している情報、記事、画像、図表などの転用、販売、再配信は固く禁じます。

当サイトに表示されている広告の一部はヤフー株式会社に配信を委託しています。ヤフー株式会社から配信される広告が表示されるページを訪問した際には、ヤフー株式会社も同社のcookies情報を取得いたします。そこで収集されるcookies情報については当社に提供・開示されることはなく、ヤフー株式会社が定めるプライバシーの考え方にしたがって管理されます。くわしくはこちらをご覧ください。また、ヤフー株式会社から配信される行動ターゲティング広告についてはこちらをご覧下さい。