12月の投信概況:海外REITは1238億円の流出超、米金利上昇受け25カ月ぶり純資金流出=投信協会
17日に発表された投資信託協会の統計によると、16年12月の株式投信(単位型含む)への資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は4649億円の流出超過と、3カ月連続の純資金流出となった。月末の純資産残高は前月比2兆2191億円増の83兆227億円となった。
株式投信のうち国内資産に投資するファンド全体では1824億円の流出超過と、3カ月連続の純資金流出となった。うち、国内株式に投資するファンドは2908億円の流出超過となり、同様に3カ月連続の純資金流出となった。13−14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で1年ぶりの利上げが行われたことなどを受けて米金利が上昇し、為替相場で一時1ドル=118円台まで円安が進行。19−20日の日銀金融政策決定会合で景気判断が上方修正されたこともあり、日経平均株価は20日に年初来高値となる1万9494円まで上昇したが、ファンドの利益を確定する動きが優勢となった。
一方、国内REIT(不動産投資信託)は948億円の流入超過と、9カ月連続の純資金流入。東証REIT指数は、国内金利の上昇を受けて11月半ばにかけて下落したが、その後、割安感から切り返す動きが続いた。国内債券は14億円の流入超過と、7カ月連続の純資金流入、国内資産複合型は116億円の流入超過と、20カ月連続の純資金流入となり、国内株式に投資するファンド以外はすべて流入超過となった。
株式投信のうち海外資産に投資するファンド全体では2034億円の流出超過と、10カ月ぶりの純資金流出となった。うち、海外REITに投資するファンドは1238億円の流出超過と、25カ月ぶりの純資金流出となった。米金利上昇を受けてREITの利回り面での魅力低下が意識されたほか、運用収益の悪化が懸念され、解約目的の売りが増加した。海外株式に投資するファンドは507億円の流出超過と、14カ月連続の純資金流出となった。海外債券に投資するファンドは968億円の流出超過と、3カ月連続の純資金流出となった。一方、海外資産複合型のファンドは551億の流入超過と、9カ月連続の純資金流入となった。
また、16年12月の公募投信全体(株式投信+公社債投信)への資金流出入は8470億円の流入超過と、2カ月連続の純資金流入となった。月末の純資産残高は前月比3兆5310億円増の96兆6415億円となった。
提供:モーニングスター社
株式投信のうち国内資産に投資するファンド全体では1824億円の流出超過と、3カ月連続の純資金流出となった。うち、国内株式に投資するファンドは2908億円の流出超過となり、同様に3カ月連続の純資金流出となった。13−14日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で1年ぶりの利上げが行われたことなどを受けて米金利が上昇し、為替相場で一時1ドル=118円台まで円安が進行。19−20日の日銀金融政策決定会合で景気判断が上方修正されたこともあり、日経平均株価は20日に年初来高値となる1万9494円まで上昇したが、ファンドの利益を確定する動きが優勢となった。
一方、国内REIT(不動産投資信託)は948億円の流入超過と、9カ月連続の純資金流入。東証REIT指数は、国内金利の上昇を受けて11月半ばにかけて下落したが、その後、割安感から切り返す動きが続いた。国内債券は14億円の流入超過と、7カ月連続の純資金流入、国内資産複合型は116億円の流入超過と、20カ月連続の純資金流入となり、国内株式に投資するファンド以外はすべて流入超過となった。
株式投信のうち海外資産に投資するファンド全体では2034億円の流出超過と、10カ月ぶりの純資金流出となった。うち、海外REITに投資するファンドは1238億円の流出超過と、25カ月ぶりの純資金流出となった。米金利上昇を受けてREITの利回り面での魅力低下が意識されたほか、運用収益の悪化が懸念され、解約目的の売りが増加した。海外株式に投資するファンドは507億円の流出超過と、14カ月連続の純資金流出となった。海外債券に投資するファンドは968億円の流出超過と、3カ月連続の純資金流出となった。一方、海外資産複合型のファンドは551億の流入超過と、9カ月連続の純資金流入となった。
また、16年12月の公募投信全体(株式投信+公社債投信)への資金流出入は8470億円の流入超過と、2カ月連続の純資金流入となった。月末の純資産残高は前月比3兆5310億円増の96兆6415億円となった。
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