「インベスコ世界厳選株式オープン」に資金流入、配当成長を切り口に「世界のベスト」を厳選し長期保有

 インベスコ・アセット・マネジメントの「インベスコ世界厳選株式オープン」<為替ヘッジあり>(毎月決算型)/<為替ヘッジなし>(毎月決算型)(愛称:世界のベスト)に資金流入が続いている。2017年1月から毎月分配を開始し、3カ月ごと(3・6・9・12月)に値上がり益によって上乗せされる分配金も魅力的な水準となり、今年に入ってから月を追うごとに資金流入額が拡大する傾向にある。同社リテール営業本部ヴァイス・プレジデントの西村正史氏に、ファンドの特徴等について聞いた。

 ――「世界のベスト」の特徴は?

 日本を含む世界の株式市場から、投資銘柄を50銘柄前後に絞り込んで、厳選投資している。実質的な運用を担う英国拠点(インベスコ・パーペチュアル)は、私どもが「長期投資の聖地」と呼んでいるほど、創設当初から長期投資に特化した運用で評価の高い拠点だ。

 「世界のベスト」は、欧州、北米、アジアなど世界の6つの地域特化型ファンドから、それぞれを代表するファンドマネージャーが集結して6人でチームをつくり、全体を統括するポートフォリオマネージャーの下、合議制で運用している。まさに、インベスコのベストの力を結集したファンドといえる。

 銘柄選定では「配当成長」を重視している。徹底したボトムアップ調査によって、業績のみならず、今後の配当増額が見込まれる企業を選び抜いている。経営陣の質、ビジネスの参入障壁の高さ、財務、マクロ・産業動向、株価の割安度など、あらゆる角度から徹底的に分析している。

 パーペチュアルの一貫した長期投資の運用スタイルは欧州をはじめ世界の投資家から広く支持され、運用資産総額は約13.6兆円と、イギリス屈指の運用会社になっている。その運用成績は、対ベンチマークを上回った割合が過去3年で61%、同5年で93%、同10年で91%、同20年で92%など、長期で抜群の成績を残している。

 ――ファンドの運用成績が2016年から良くなった理由は?

 当ファンドはベンチマークにとらわれない運用であるため、パフォーマンスが良い時と悪い時が比較的はっきり出る。2015年−16年の前半は、割安なヨーロッパや金融セクターをオーバーウエイトしていたポジションがマイナスに作用した。米国でトランプ大統領が決定した16年の後半から、それまでグロース一辺倒だった市場が変化し、割安な銘柄が見直される相場になってきた。

 3年−5年という中・長期の視点で銘柄を選び、長期に保有する運用をしているため、2015年のように保有銘柄の株価が低迷している時でも必ず評価される時がくると待ち続け、その効果が16年後半からのパフォーマンスに表れたといえる。短期的な市場動向に惑わされることなく、しっかりした考えに基づいて投資銘柄を厳選している効果だと思う。

 ――分配金に関する考え方は?

 インカム収益をベースに株価の値上がり益も加味して安定的な分配金を出すようにしている。「為替ヘッジあり」で毎月40円(課税前、以下同じ)、「為替ヘッジなし」で毎月150円を安定的に分配し、3カ月に1度は主として値上がり益の還元という考え方で毎月の分配金に上乗せ分配を行っている。今年6月は「為替ヘッジあり」が440円、「為替ヘッジなし」が470円の分配を実施した。

 当ファンドは「配当成長」に着目している関係もあって、組み入れ銘柄の配当利回りは相対的に高い。7月末現在で世界株式(MSCIワールド・インデックス)の配当利回りが2.4%に対し、当ファンドの配当利回りは3.5%だ。このインカム収益は、分配金のベースになっている。

 ――どのような投資家にふさわしいファンドと考える?

 「世界のベスト」は、そのファンド名のとおり、世界中の上場株式の中から「ベスト」と考える銘柄に厳選して投資している。株式に投資するファンドの中でコア(核)として考えていただきたい。

 また、現在の運用ポートフォリオは、世界市場の時価総額で約6割を占める米国株を30%程度に抑え、欧州に55−60%を投資している。米国をアンダーウエイトにし、欧州経済の立ち直りで恩恵を受けるポートフォリオになっていることも注目ポイントといえる。一般に外国株式投資は、世界最大市場である米国を中心に実施され、近年では米国REITや米国ハイ・イールド債券なども人気化した。そのような米国に偏重した運用になっている方には、欧州株式をポートフォリオに加えるという意図で当ファンドを選んでいただくのも考え方のひとつだと思う。
提供:モーニングスター社
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