8月の投信概況:株式投信残高、公募投信全体の残高ともに過去最高=投信協会

 13日に発表された投資信託協会の統計によると、17年8月の株式投信(単位型含む)への資金流出入(設定から解約・償還を差し引いた増減)は1兆4823億円の流入超過と、3カ月連続の純資金流入となった。月末の純資産残高は前月比9348億円増の89兆5367億円と、7カ月連続で過去最高となった。

 株式投信のうち国内資産に投資するファンド全体では1兆円の流入超過と、2カ月連続の純資金流入となった。国内株式に投資するファンドが1兆129億円の流入超過と2カ月連続の純資金流入となり、けん引役となった。8月の国内株式市場は、日経平均株価が前月比1.4%下落するなど軟調だったが、値ごろ感から拾う動きが入ったもようだ。国内REIT(不動産投資信託)に投資するファンドは164億円の流入超過と2カ月連続の純資金流入となった。8月の国内REIT市場は、東証REIT指数が下落したものの、長期金利の低下を受けて、後半には買いが優勢となった。国内資産複合型は78億円の流入超過と28カ月連続の純資金流入となった。一方、国内債券は373億円の流出超過と2カ月連続の純資金流出となった。

 株式投信のうち海外資産に投資するファンド全体では1755億円の流入超過と、8カ月連続の純資金流入となった。海外資産を分類別に見ると、海外株式に投資するファンドは1478億円の流入超過と7カ月連続の純資金流入となった。海外債券に投資するファンドは433億円の流入超過と8カ月連続の純資金流入となった。海外資産複合型のファンドも326億の流入超過と17カ月連続の純資金流入となった。一方、海外REITに投資するファンドは、349億円の流出超過と3カ月連続の純資金流出となった。

 また、17年8月の公募投信全体(株式投信+公社債投信)への資金流出入は1兆1416億円の流入超過と、4カ月連続の純資金流入となった。月末の純資産残高は前月比5941億円増の102兆6318億円と、2015年5月の102兆4574億円を上回り、過去最高となった。
提供:モーニングスター社
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