<★★★★★>BNYメロン・アセット「女性活力日本株ファンド」、女性力の活用は日本の成長戦略にも合致
BNYメロン・アセット・マネジメント・ジャパンが設定・運用する「女性活力日本株ファンド」は2017年8月末基準でモーニングスターレーティング最高格付けの5つ★に格上げされた。3年(年率)トータルリターンが17.07%とカテゴリー(国内中型グロース)平均(11.29%)を大きく上回っている。同ファンドの運用について、同社の日本株式運用部インベストメント・マネージャーの戸河里真樹子氏に聞いた。
――女性の活躍と企業成長との関係は?
ファンドは、GARP(成長性とバリュエーションのバランスのとれた銘柄に投資)、かつ、ウーマノミクスという銘柄群に絞って投資している。ウーマノミクスは、「女性の活用を積極的に行う企業」「女性向け商品・サービスを展開する企業」「女性の活躍によって間接的に恩恵を受ける企業」という3つの視点から銘柄を選んでいる。
まず、女性が活躍する企業は、相対的に人事評価がフェアで働きやすく、社員の労働意欲が高い特徴がある。また、ダイバーシティ(多様な人材の活用)に理解があり、社会の変化への対応力も期待される。女性が出産等による休職を経て継続して働ける環境を整えることによって、優秀な人材が集まりやすい・辞めにくいという好循環につながっている。
また、女性の賃金は右肩上がりで拡大し、女性就業者数も拡大することで女性向け消費財の市場が成長している。男性は賃金が横ばい、就業者数の伸びは弱い。女性の消費性向は高いことも特徴だ。女性にフォーカスした商品・サービス分野は競争が激しいが、女性ニーズを上手く捉えて成長している企業を慎重に選んでいる。
そして、女性の社会進出によって間接的に恩恵を受ける企業群としてホームセキュリティーや家事代行などが立ち上がってきている。今後はライフスタイルの変化を映してさまざまな事業が登場してくると期待される。
このように、ウーマノミクスにかかる企業群には活躍の余地が大きい。世界的な調査データでも、女性の取締役が3人以上の企業はROE(株主資本利益率)が高いなどといった実証結果がある。先日、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がESG指数として「MSCI日本株女性活躍指数」を採用したのも、TOPIX(東証株価指数)に対して同指数がアウトパフォームしていることが評価されてのことだと思う。
当ファンドのパフォーマンス(課税前分配金再投資ベースのファンド騰落率、信託報酬控除後)も、2014年7月の設定以来のリターンは66.33%とTOPIX配当込み36.24%を30%以上超過している。また、設定来の12カ月間保有した場合のリターン(日本株式ウーマノミクス戦略コンポジット<グロス>リターン、信託報酬等控除前)は、TOPIX配当込みを全27回でアウトパフォームしている。下落局面でもこの傾向が変わらないことから、どんな市場環境でも安定した運用成績を残している。
――「女性の活躍」というテーマで優位なパフォーマンスは継続可能か?
女性の活躍を社会で後押しする機運は、まさに始まったばかりだと思う。日本は世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している「ジェンダー・ギャップ指数」で、2016年は144カ国中111位だった。前年の145カ国中101位から順位を落としている。改善の余地が大きいといえる。
日本は生産年齢人口の減少による労働力の低下を補ういくつかの方策の中で、日本は女性の活用に依るところが大きい。「女性の力の活用」は、日本再生の核となる成長戦略として息の長い取り組みが期待される。
――「MSCI日本株女性活躍指数」とファンドの関係は?
「MSCI日本株女性活躍指数」は「女性の活躍」のみにフォーカスしたインデックスであるのに対し、当ファンドは「女性活躍」に加えて「女性消費の拡大」や「女性活躍による恩恵」も投資テーマとしている。
当ファンドの保有銘柄数は約50だが、指数の構成銘柄(212銘柄)と重なっている銘柄も複数ある。GARPの観点から潜在成長率が高く、バリュエーションがリーズナブルな銘柄がそれに該当する。
――どのような投資家にふさわしいファンドといえる?
日本株に中・長期で投資したいと考える方に、日本の成長戦略に沿った銘柄選定をしている当ファンドは幅広く投資していただけると思う。ファンドの売買回転率は設定来20−40%程度で、投資銘柄の保有期間は3年程度になっている。中・長期の業績見通しに基づいてじっくり投資をしているので、投資家の方々にも中・長期の視点で、投資をご検討いただきたい。
提供:モーニングスター社
――女性の活躍と企業成長との関係は?
ファンドは、GARP(成長性とバリュエーションのバランスのとれた銘柄に投資)、かつ、ウーマノミクスという銘柄群に絞って投資している。ウーマノミクスは、「女性の活用を積極的に行う企業」「女性向け商品・サービスを展開する企業」「女性の活躍によって間接的に恩恵を受ける企業」という3つの視点から銘柄を選んでいる。
まず、女性が活躍する企業は、相対的に人事評価がフェアで働きやすく、社員の労働意欲が高い特徴がある。また、ダイバーシティ(多様な人材の活用)に理解があり、社会の変化への対応力も期待される。女性が出産等による休職を経て継続して働ける環境を整えることによって、優秀な人材が集まりやすい・辞めにくいという好循環につながっている。
また、女性の賃金は右肩上がりで拡大し、女性就業者数も拡大することで女性向け消費財の市場が成長している。男性は賃金が横ばい、就業者数の伸びは弱い。女性の消費性向は高いことも特徴だ。女性にフォーカスした商品・サービス分野は競争が激しいが、女性ニーズを上手く捉えて成長している企業を慎重に選んでいる。
そして、女性の社会進出によって間接的に恩恵を受ける企業群としてホームセキュリティーや家事代行などが立ち上がってきている。今後はライフスタイルの変化を映してさまざまな事業が登場してくると期待される。
このように、ウーマノミクスにかかる企業群には活躍の余地が大きい。世界的な調査データでも、女性の取締役が3人以上の企業はROE(株主資本利益率)が高いなどといった実証結果がある。先日、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がESG指数として「MSCI日本株女性活躍指数」を採用したのも、TOPIX(東証株価指数)に対して同指数がアウトパフォームしていることが評価されてのことだと思う。
当ファンドのパフォーマンス(課税前分配金再投資ベースのファンド騰落率、信託報酬控除後)も、2014年7月の設定以来のリターンは66.33%とTOPIX配当込み36.24%を30%以上超過している。また、設定来の12カ月間保有した場合のリターン(日本株式ウーマノミクス戦略コンポジット<グロス>リターン、信託報酬等控除前)は、TOPIX配当込みを全27回でアウトパフォームしている。下落局面でもこの傾向が変わらないことから、どんな市場環境でも安定した運用成績を残している。
――「女性の活躍」というテーマで優位なパフォーマンスは継続可能か?
女性の活躍を社会で後押しする機運は、まさに始まったばかりだと思う。日本は世界経済フォーラム(WEF)が毎年発表している「ジェンダー・ギャップ指数」で、2016年は144カ国中111位だった。前年の145カ国中101位から順位を落としている。改善の余地が大きいといえる。
日本は生産年齢人口の減少による労働力の低下を補ういくつかの方策の中で、日本は女性の活用に依るところが大きい。「女性の力の活用」は、日本再生の核となる成長戦略として息の長い取り組みが期待される。
――「MSCI日本株女性活躍指数」とファンドの関係は?
「MSCI日本株女性活躍指数」は「女性の活躍」のみにフォーカスしたインデックスであるのに対し、当ファンドは「女性活躍」に加えて「女性消費の拡大」や「女性活躍による恩恵」も投資テーマとしている。
当ファンドの保有銘柄数は約50だが、指数の構成銘柄(212銘柄)と重なっている銘柄も複数ある。GARPの観点から潜在成長率が高く、バリュエーションがリーズナブルな銘柄がそれに該当する。
――どのような投資家にふさわしいファンドといえる?
日本株に中・長期で投資したいと考える方に、日本の成長戦略に沿った銘柄選定をしている当ファンドは幅広く投資していただけると思う。ファンドの売買回転率は設定来20−40%程度で、投資銘柄の保有期間は3年程度になっている。中・長期の業績見通しに基づいてじっくり投資をしているので、投資家の方々にも中・長期の視点で、投資をご検討いただきたい。
提供:モーニングスター社